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2017年10月号
特集

最近の粉粒体処理技術 −単位操作に見る新技術−

化学装置2017年10月号
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熱効率の高いボール入り流動層乾燥装置「スリラードライヤー」(大川原製作所 小森 勇弥)/乾式超微粉砕への挑戦―省エネルギー化と、メンテナンス性の向上に関するアプローチ−(ホソカワミクロン 井上 義之)/多品種少量生産に最適なスプレーバッグドライヤ(大川原化工機 田村 公裕)/超音速気流による新型衝突式ジェット粉砕機「SPK」(日本ニューマチック工業 数本  優)/無媒体型高せん断分散機「ゼロミル®」(淺田鉄工 宗岡 一平)/竪型媒体撹拌式粉砕機「アイリッヒ タワーミル®」( 日本アイリッヒ 橋口 敬生 )/高仕込み率での均質混合を可能にした無限ミキサー(徳寿工作所 朝日 正三 )/薄膜旋回法による高速攪拌機「フィルミックス®」(プライミクス 金澤 賢次郎 )/高効率乾式分散混合機ナノパージョン(カワタ 張 春暁 )/連続輸送混合機としての「フンケンミキサー」(粉研パウテックス 原澤 寛 )/究極の粉粒体混合機「ピュア NK ミキサー」(日本興産 藤原 修二 )

【新企画】第3回 粉粒体単位操作ガイダンス
−混合・混練・成形の基礎と実際−
〈総 論〉「混合・混練・成形」操作の基礎と実際

産業総合研究所 遠藤 茂寿

〈各 論〉最近の製造現場における連続式混練機(栗本鐵工所 藤井 淳)/容器固定型浮遊拡散混合機の技術動向(大平洋機工 山本 聡)/高速回転する大型チョッパ―を有する精密混合機「スパルタンミキサー」(ダルトン 宮島詩織,小泉一郎)/容器回転式混合機の混合特性(徳寿工作所 朝日 正三)/混合機の特徴と用途(ホソカワミクロン 小西 孝信)/粉体成形用金型の現状とこれから(菅原精機 菅原 尚也)

【粉体工業展 大阪2017の見どころ】
粉体工業展 大阪2017の見どころ/出展者リスト/小間割り図の紹介

編集部

□巻頭言□
自然エネルギー化学工業を築く新しい化学装置への期待

東京農工大学 亀山 秀雄

○技術トピックス○
CO 早期火災検知装置「スモルダリング検知装置」

ATEX 爆発防護

【Colmun】
インライン,オンライン粘度測定技術

種谷技術事務所 種谷 真一

【隔月連載】
変化する水処理装置市場と求められる技術
−大規模集中型処理システムから中小規模分散型水処理システム−

AWBC 矢部 江一,上海交通大学 張 振家

【連 載】
プラントエンジニアリング・メモ(120)

エプシロン 南 一郎

粉体の計量と精度の実務的解説(10)
フルード工業 小波 盛佳

安全談話室(133)
化学工学会SCE・Net 安全研究会

BCP/BCMを考慮してIndustry IoT対応の ISA95 に ISA99 を導入(5)
ICS研究所 村上 正志

反応工学の基礎 反応装置の設計とスケールアップが解る
第2回 反応速度解析(3)

東洋大学 川瀬 義矩

地球環境とバイオリアクター(34)−基礎から応用まで−
近畿大学 鈴木 高広

〔特設記事〕再生可能エネルギーへの挑戦(下)
東京医科歯科大学 宮入 裕夫

創造革新・イメージマッピングによる「モノづくり」
−革新・省エネ活動の取り組み法(その5)−

露木生産技術研究所 露木 崇夫

催物案内(5、19,59),コラム(74),次号予告(80)

【見どころ】
今月号の『巻頭言』で東京農工大学・亀山秀雄名誉教授は、“自然エネルギー化学工業を築く新しい化学装置への期待”との表題で、新化学工業・新化学装置への期待を込めてのその抱負を次のように発言していただいた。ケミカルエンジニアの方々のモチベーションアップに繋がれば幸いです。

「エネルギー基本計画の見直しが3年ぶりに始まった。現在の基本計画は2014年4月に制定されたもので、東日本大震災を教訓に原子力になるべく依存せずに、省エネルギー技術と自然エネルギー利用技術で2030年に2013年比でCO2排出削減26%を目標にして地球温暖化対策を定めたものである。基本計画は3年ごとに見直される予定で、今年がその3年目にあたる。現状では、省エネルギー対策はかなり進んでいるが、経済性のある再生可能エネルギー利用の伸びが今一つという状態に加えて、原子力の利用も世論の安全管理に関する強い要望を受けて再稼働が進まず、2030年のCO2削減目標の達成も危惧される状況にある。そのような中で、原子力発電の議論が行われているが、経済産業省は「骨格を変える必要はない」との立場で臨んでいる。化学装置産業としては、今後自然エネルギー利用市場の開発と自然エネルギー変換装置の開発についてイノベーションが益々求められている。日本で実証される新技術は国際市場に展開して、世界でのCO2削減に貢献することが期待される。」
「昨年から始まった科学技術基本計画では、自然エネルギー利用の社会である狩猟社会と農耕社会と化石燃料および電気エネルギー中心の社会である工業化社会と情報化社会の4つを統合した社会としてSociety5.0の社会構築を目標にしている。そのような社会では、安定で高エネルギー密度で多量に使用できる化石燃料と、不安定で低エネルギー密度で分散して存在する自然エネルギーとが共存する社会である。共存のためには、自然エネルギーから電気エネルギーへの橋渡しをする化学エネルギーの存在が不可欠である。自然エネルギーから化学エネルギーの生産、化学エネルギーから熱エネル―や電気エネルギーや化学物質の生産を効率よく経済的に行う化学装置の登場無くしてはエネルギー基本計画もSociety5.0も達成できない。これからは、石炭化学工業、石油化学工業、天然ガス化学工業に加えて、自然エネルギー化学工業の様な新しい化学工業を提供する装置産業が2030年までに興ることが期待されている。化学エネルギーとしては、水素、アンモニア、エタノールの他に水素キャリアーとしてメチルシクロヘキサンやメタンなどが考えられている。これらの2次エネルギーから熱エネルギーや電気エネルギーを効率よく経済的に変換できる化学装置の開発が急務である。」
「利用市場を想定して考えると、オンサイトで化学エネルギーを供給する装置の開発も求められている。例えば、熟練した運転者なしに地域で簡単に自然エネルギーからの電気を介して水素やアンモニアを製造する地域分散型設置の自動制御の化学装置が求められる。さらに、副生する酸素を利用して製造するオゾン水による衛生管理プロセスと組み合わせれば、農業の工業化と安全安心な農業生産物に欠かせないエネルギー供給、肥料供給、そして衛生管理の3つのシステムを地域分散型シェアリングビジネス方式で遠隔で運転操作する中小型化学装置を提供するビジネスモデルが登場することになる。」
「このような非定常な複合したシステムを安定に有効に運転するには、化学エネルギーの変換装置の存在とIoTを活用して、気象情報、生産地と消費地での農業生産物情報、流通情報など様々な情報を基に、太陽光を効率よく経済的に利用して高付加価値農産物を生産するIoT+情報+プロセスシステム+自動運転化の技術の一体化が不可欠である。化学工学が新しい自然エネルギー化学工業を生み出せるようになるためには、市場での価値獲得モデルを想定して、基礎研究から始まり中小型自動プラントの設計と建設と運転管理までをトータルで考えたイノベーションプロジェクトを設計できるプログラムマネジメントの手法を教育の柱に加えて行くことが望まれると考えている。」と。



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