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2016年12月号
特集

化学プラント・エネルギープラントのリスク管理

化学装置2016年12月号
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最近の化学企業が目指すリスクマネジメントとは
化学工学会 SCE・ Net 澤 寛

工場事故・不祥事の最小化を図るリスク検定®と活用現況
NPOリスク研究会 中田 邦臣

制御装置システム技術者のためのe ICSサイト講座
ICS研究所 村上 正志

【特別寄稿】
新技術時代におけるケミカルエンジニアの対応

筑波大学 梅田 富雄

【注目技術】ナノバブル活用法
ウルトラファインバブル(UFB)発生装置とその活用法

ヒロセ・ユニエンス 藤田 勇仁

□新化学化時代□
"3級アミン"に基づく"α−アミノ酸・合成仮説"(下)

華和商事 村田 逞詮、王 伝海

【巻頭言】
これからの資源循環のあり方

産総研 加茂 徹

【技術トピックス】
赤外線通信対応 圧力スイッチ「CE40 」

長野計器

□新化学化時代□
〔別稿〕"熱化学"の"からくり"
―"均一気層反応"の再考―

EEC Ad. 村田 逞詮

【連 載】
プラントエンジニアリング・メモ (110)

エプシロン 南  一郎

安全談話室(123)「変更を認識できますか?」
化学工学会SCE・Net  安全研究会

技術者のための創造力開発講座 (31)
飯田教育総合研究所  飯田 清人

創造革命化への「モノづくり」革新の取り組み(6)
露木生産技術研究所 露木 崇夫

地球環境とバイオリアクター(25)
近畿大学 鈴木 高広

知っておきたい微粒子をめぐる世界(40)
種谷技術士事務所 種谷 真一

この他に、ニュース類;情報ファイル,P&P Info .,催物案内,コラム,次号予告を紹介。

【見どころ@】
12月号の"巻頭言"では、産業技術総合研究所の加茂 徹氏が『これからの資源循環のあり方』というテーマで、ご寄稿いただく。その概要内容は、以下の通り。曰く「我々が利用できる資源は地表からほんの10 km程度に過ぎず、人類がこれまで採掘してきた資源の累積量は、金や鉛などのいくつかの鉱物に関しては既に総埋蔵量の半分を超えたと推定されている。すなわち持続可能な社会に必要な資源量を確保するためには天然資源だけではもはや不十分であり、我々は既に資源を繰り返し利用しなければならない時代に入ったと言える。空き缶や古新聞等については、以前から回収・再利用する社会システムが存在していた。また使用済み自動車や家電等から貴金属や銅等の比較的高価な金属は従来から産業として回収されてきた。しかし従来の資源回収システムは例えば美味しい所だけを摘み食いするようなもので、規模は小さくプラスチックのリサイクルや有害物の処理は不十分であった。鉄やアルミニウム等の金属類は元素であり、熱力学的に安定な天然鉱物を新たに精錬するよりは使用済み製品をリサイクルした方がエネルギー的にも経済的にも圧倒的に有利である。一方、プラスチックは化合物であり不純物が混入すると物性が極端に劣化するため、化学構造や純度を維持して初めてリサイクルする利点が発現される。現在は精密な選別技術の開発が進められているが、将来はデータベースやIoT等の情報技術を駆使して素材が混じらないような管理システムを構築することが期待される。パリ協定が発効し温暖化ガスの排出削減が強く求められており、化石由来のプラスチックは当然としても、植物由来のプラスチックや紙類も材料としてできる限り繰り返し使用する工夫が必要である。環境保全を最優先することで始まったEUにおけるリサイクル産業は、その後経済性を強く求められて競争原理が導入され、外資の買収や合併による企業の巨大化が進みこの20年間で大きく変貌した。一方、日本では廃棄物関連法規の厳格な運用によって廃棄物処理業者や再資源化業者が地域や業種によって細かく区分され、8兆円の市場に17万社がひしめき合いガラパゴス化が進んでいる。最近、巨大な外資による国内企業の買収が始まり、今後の動向が注目されている。(中略)」と。以下本文をご参照ください。

【見どころA】
特集の一つ『最近の化学企業が目指すリスクマネジメントとは』(澤 寛氏)では、 "はじめに"欄で、「化学品製造業の安全活動では、日本式のKY法や5S活動による人的な労働災害を防止することと現場力の向上を目的とする労働安全衛生活動(右脳的安全活動)が盛んである。また今は、設備やマネージメントシステムの欠陥や故障防止に注目してリスクマネージメントを実施する西欧的な手法(左脳的安全活動)も積極的にとりあげられてきている。現場の事故防止はKY法やノンテクニカルスキルの向上など右脳的安全活動を主体に、プロセス安全の向上には事故の再発防止策から学んだ、左脳的安全活動を主体にして、それぞれ実施すべき場面に従って選択して実施することの効果と重要性について筆者はこれまでも訴えてきた。プロセス安全に注目したリスクマネージメントも次第に定着し始め、化学工学会SCE・netの安全研究会が行っているProcess Safety Beaconの翻訳版の発行など過去の事故例から根本原因を分析し、二度と同種の事故を起こさないようにする活動が定着し始めてきている。そこで日本的安全活動―右脳的安全活動と西欧的安全活動―左脳的安全活動の違いを企業財産を守るリスクマネージメントの立場からもう一度見直すとともに西欧式プロセス安全の手法を掘り下げて述べてみたい。」と述べている。
続いて同氏は、「企業財産と安全活動」「欧米人の左脳思考と事故調査」「プロセス安全のマネジメントの要素」「プロセスの安全設計」「リスク評価の手法」等について言及している。
さらに同氏に限らず、本文中各氏による紹介の〈参考文献〉の活用により、関連情報の手繰りをされることをお奨めしたい。



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