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2024年4月15日

アルミ電線普及への課題


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配管スペースの確保がカギ

電線業界では銅価が高騰する度にアルミケーブルの普及が叫ばれてきたが、電食などの課題があり大きな市場拡大にはつながらなかった。電線工業会の需要見通しでは、量は少ないもののアルミの需要は増加している。自動車業界の他、建販市場で大手がアピールしているが、実際の施工現場ではアルミケーブルの普及にはまだ課題が多いという声も根強い。


"トップインタビュー/伸興電線 尾﨑勝 社長"

26年春までに計6千㎡規模の設備投資

伸興電線(本社:香川県さぬき市)の尾﨑勝代表取締役社長は、本紙のインタビューに応じ、「売上高は伸興電線が104億4千万円(22年度比15%増)、カールコードが5億円(同7%減)」と23年度の事業を振り返った。24年度は、売上比率の低い建設市場に注力し、消防用・耐火ケ―ブルの比率を上げ、伸興電線111億円、カールコード5億1千万円と、さらなる売上増を目指す。


電線工業会調べ、電線需要見通し

24FY総量63万2千㌧(2.0%増)、自動車12.5%増

日本電線工業会は、23年度の電線需要見込みは横ばい、24年度電線需要見通しは2.0%増と発表した。主力の建設・電販は、都市再開発、DC、万博などの大型案件はあるが、2024年問題による人手・資材不足を織り込んだ。自動車は、23年度は12.5%増の大幅増の見込みだが、BEV車の販売不振から、24年度は1.7%減の見通し。部門別でみると、24年度見通しは7部門中6部門がプラスとなった。


国内光ケーブル、23年度需要見込み

609万4千kmC、鉄道設備投資進む

日本電線工業会によると、国内光ケーブルの23年度需要見込みは609万4千kmC(前年度比1.7%減)、24年度見通しは630万kmC(同3.4%増)とした。内訳をみると、23年度見込みは公衆通信、公共関連がプラス。24年度見通しは全項目でプラスだが、伸び率は1桁に減少した。


レゾナック、リサイクル実証実験を開始

海洋プラごみを再資源化

大手化学メーカーのレゾナックと川崎市は9日、川崎港で回収したプラスチックごみをリサイクルする実証実験を5月下旬から開始する。リサイクルされずに焼却されていた海洋プラごみを再資源化することで、資源循環型の社会を目指す。


住友電工、自動旋盤用工具を発売

刃先繰り返し精度5μm以内を実現

住友電工は、小型・自動旋盤用工具「ヘッド交換式クイックチェンジホルダAPM型」を5月に発売する。シャンク部のスクリュー操作だけでヘッドを脱着でき、勘合部にはポリゴンテーパ形状を採用。刃先繰り返し精度5μm以内を実現した。これらにより、小物部品機械加工において、工具交換時間の短縮と作業簡易化のニーズに応え、生産性と安全性の向上に寄与する。

詳細は記事提供先(技術動画サイトExpoX)へ


三洲電線、新たな中空圧縮撚り線を開発

独自の特許技術を応用

三洲電線の中空圧縮線は、生体適合性のあるSUS304Wを使用し、従来のワイヤーフォーミング・コイリングとはまったく異なる特性を持つ。真円性が高く長尺での製造が可能で、外層の落ち込みの少なさが特長だ。

詳細は記事提供先(技術動画サイトExpoX)へ




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