2007年1月22日・29日号
トップインタビュー

2007年の針路
フジクラ 大橋一彦社長

粘り強い“モノづくり”再構築
GFPS活動でムダ取り
06〜07年半ばまで仕込みの時

フジクラの大橋一彦社長は昨年末、共同記者会見を開催し、電子電装事業の現況について「当社のFPC事業がこの数年間で急成長したこともあって、粘り強いモノづくりの体制整備が遅れていた。タイなどの海外工場へエンジニアを派遣して、改善に取り組んでいる。当社OBにも手伝ってもらい、総戦力でやっていく」と語った。また、大橋社長はGFPS活動について「聖域のないムダ取りに取り組み、10年先、20年先にも成長できる筋肉質の企業体質へ変えていく」として優しいリストラ、静かなリストラを進めていくことを明らかにした。


銅価、73万円へ戻る

中国で輸入銅が増勢基調

国内銅建値(銅価)は03年10月頃から上昇トレンドに乗り、この間若干の調整を挟みながらも06年5月15日に100万円のピークをつけた後も、06年10月まで銅価高止まりで推移し、3年間という異例の高銅価局面が続いてきた。 しかし、銅価は昨年11月13日に87万円と90万円台を割り込むとずるずる地滑りのように下降トレンドに反転し、昨年末に82万円、年初1月4日には7万円も下落して75万円でスタート、19日には71万円と70万円台割れ近くまできた。


双日、濱名鐵工、米・WARDWELL合弁会社ワールドウェルハマナ、本稼動

日米の偏組機業界、再編へ
三位一体で、中国を拠点に世界展開

総合商社「双日」、日本の撚線機メーカートップクラスにある「濱名鐵工」、編組機分野で世界No.1の米国「ワールドウェルマシナリー」の3社は、中国に電線ケーブル製造等に向けた編組機・製造販売会社「ワールドウェルハマナ(上海)機械有限公司=WHM社」を合弁で設立し、本格展開を開始した。WHM社は撚線/編組機業界で最上位の技術力を持つ濱名、ワールドウェルの2社と総合的な販売力を備えた双日が結集し、三位一体となり誕生。価格競争力があり高性能な編組機を、中国やアジアを中心にしてワールドワイドで出荷していく。今回の合弁会社は、中国を生産拠点にした日米電線製造マシンメーカー大手同士の再編といえ、多方面から関心を集めている。


タツタ 中国電と丸豊を合併

経営の合理化・効率化図る

タツタ電線は、完全子会社の中国電線工業と丸豊電線の2社を今年4月1日付けで合併する。中国電線工業を存続会社として吸収合併方式で、丸豊電線は解散する。2社の合併により、設備その他の経営資源を柔軟かつ有効に活用し、経営の合理化・効率化を図る。


電線春闘、2月20日に統一要求

全電線 賃金改善に全力 3月14日から1週間、ヤマ場

全日本電線関連産業労働組合連合会は1月30日、中央執行委員会を開き、06年春闘方針を決定する。今年の春闘は雇用の安定と生活の維持・向上をテーマにして、賃金構造維持分を確保するとともに賃金改善に取り組む。06年も全電線はベア相当の賃金改善を5年ぶりに経営側に要求したが、確保できなかった。他産別では電機が500円前後、自動車が600〜1000円程度などベアを実現した産別もあった。



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