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2023年5月29日

中堅電線6社通期 全社、前期より増収


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4社増益も2社は減益 利益面で明暗分かれる

中堅電線メーカー6社の22年度通期連結業績(一部12月通期など)が出そろった。銅価高騰の影響などもあり、前期の回復からさらに増収となり、4社が増益となった。営業損益ベースでみると2・3倍を記録した企業もあり、4社は大幅な増益だった。しかし、ロシアのウクライナ侵攻などの地政学的リスクや、それに伴うエネルギー費の高騰、また世界的なインフレなど、不透明な状況は当分続くとみられる。


トップインタビュー ナナイ 七井孝治社長

高精度・高品質な製造機械のデパート ローコスト機導入で人材に投資を

ナナイは、30年以上の電線機械製造経験を生かし、中国製優良電線機械メーカーの機械・部品を販売する企業だ。現地在住スタッフは現地機械メーカーとの交流が15年以上あり、信頼関係を築いている。輸入販売だけの一般商社とは違い、輸入後の部品供給やメンテナンス・不具合対応の格別の速さも強みとなっている。品質とサービスに自信を持ち、「海外の高品質な機械をローコストで導入することにより、人材に投資することが業績向上に繋がる」と語る七井孝治社長に、輸入機械の精度向上から、海外生産拠点の戦略までを聞いた。


住友電工 中期経営計画2025を策定

売上高4.4兆円(22FY比10%増)

住友電工は25日、「中期経営計画2025」を発表した。


フジクラ 23~25FY中期計画策定

25年度売上高8千250億円目標

フジクラが19日に発表した、23~25FYまでの中期経営計画によると、売上高で23年度7千700億円、24年度8千億円、25年度は8千250億円を見込み、収益性の向上により営業利益で25年度に850億円を目指すとした。自動車ワイヤーハーネスは構造改革・選択と集中による規模縮小を図るが、情報通信とエレクトロニクス分野の成長により、営業利益率10%超を達成するとした。


日本電線工業会主要7部門出荷 3月分合計5・5万トン、3・2%減

自動車8千㌧、10.5%増 4月分推定5万㌧(4%減)見込み

日本電線工業会がまとめた銅電線主要7部門別出荷数量の23年3月分実績および4月分推定によれば、3月分実績は合計5万5千284㌧(前年同月比3・2%減)となり、7部門中では自動車はプラス、電力は横ばい、他5部門はマイナスとなった。また、6カ月連続でマイナスが続くが、5万㌧台を回復した。金額でみると、1千482億4千400万円(同16・4%増)となり、依然として高値で推移する銅価高の影響を受けた。




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