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2023年3月20・27日

電線4社、春の値上げ出揃う


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エネルギーコスト増を価格転嫁へ 値上げ幅4~8%、3月下旬~4月改定

世界的インフレによるコスト高騰が続く中、電線メーカー大手4社(住電HSTケーブル、SFCC、矢崎エナジーシステム、フジクラ・ダイヤケーブル)が、相次いで値上げを打ち出した。4月受注分を目途に4~8%の改定となる。背景には高騰する電力のさらなる値上げがある。産業電線各社も打診を進めており、今後は改定の頻度が焦点となる。


インタビュー新社長に聞く タツタ電線 山田宏也社長

JX金属と4つのシナジー効果を推進 スマホ向け工場22年度CO2排出量ゼロ

昨年の6月に、タツタ電線の代表取締役社長執行役員に就任した山田宏也氏は本紙のインタビューに応じ、「今後もさらに成長しながら100年企業の仲間入りを目指す」と抱負を語った。同社は、電力や通信などのインフラ向け電線を祖業とし、その技術を応用して電子機器、産業用ロボットや医療機器用部材へと事業領域を拡大している。23年度の施策として「インフラ電線、産業機器電線、機能性フィルム、の3つの柱となる事業を回復させる」と語る山田宏也社長に、23年度の事業展開、JX金属とのシナジー効果、電子材料事業・メディカル事業における取り組みなどを聞いた。


トップインタビュー 大和電線工業 アイ・ディー・イー 草野泰治社長

ドローンなどロボットへの供給に注力 海外拠点好調でコロナ禍も成長

大和電線工業の社長となった草野氏は、85年にワイヤーハーネスを製造するアイ・ディー・イーを設立し、91年にシンガポール・メイヤー社と合弁企業を、93年にIDE(HK)、IDE(SZ)を設立するなど、早くからアジア展開を進めてきた。11年の東日本大震災で大きな被害に遭うが、周囲の助力もあり2年後には再建を成し遂げ、昨年10月には大和電線工業の社長を兼任することとなった。「起業家の精神を持つ人を一人でも多く育て、一緒に酌み交わしたい」と語る草野社長に、2社の社長となった経緯をはじめ、震災被害からの再建や、将来の展望などを聞いた。


光協会調べ 22FY総出荷、12.6兆円(8.5%増)

5G・DCへの投資継続 部品供給不足が緩和

光産業技術振興協会がまとめた光産業の動向調査によると、22年度の光産業の出荷額は12兆6千426億円(前年度比8・5%増)、国内生産額は6兆2千59億円(同6・2%増)となる見込み。光産業全体として、部品供給不足などの影響が緩和されたことにより、全出荷・国内生産ともに増加した。


通信機械実績CIAJ調べ 22年度3Q生産901億円

輸出1千24億円、15%増 米国向け輸出が中国と逆転

情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)がまとめた通信機械生産・輸出入概況によると、22年度第3四半期(10~12月)の通信機器国内生産総額は901億円(前年同期比1・0%増)となり、2期連続で増加した。また、輸出動向は1千24億円(同15・0%増)で2四半期連続増、輸入動向は1兆97億円(同12・6%増)で17年度第3四半期ぶりの1兆円超えとなった。




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