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2023年3月13日

電力コスト高騰、21年比2倍超


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春の値上げで250~280%も副資材や運賃なども上昇

世界的にエネルギーコストが高騰する中で、電力料金も上昇を続けており、20カ月で2倍に跳ね上がった。電力各社は、更なる値上げを申請しており、厳正審査後に30~40%の価格改定が行われる。電力料金は電線ケーブル製造コストのうち3~6%とみられ、大幅な値上げは利益を圧迫する。運賃や副資材の高騰も加わり、価格転嫁は必至の状況だ。


インタビュー新社長に聞く 岡野電線 永井清俊 社長

メタルケーブル事業一本化で黒字体質 人材育成新制度、24年度に導入予定

2028年に創立100周年を迎える岡野電線(本社神奈川県大和市)は、古河電工グループの一員として、光ケーブル、高性能メタルケーブル、LANケーブルなど、情報通信分野で幅広く事業展開している。昨年6月に新社長に就任した永井清俊氏は、「人的資源の確保」を最重要課題に挙げ、給与や人事制度の見直しに着手し、従業員の頑張りに応えられるように、24年度からは新しい人事制度を導入すると語った。会社の規模は「ピーク時の6割程度」まで下がったとしたが、「再び売上を増やし、従業員を増やし、活気のある企業にしたい」と抱負を語った。


そこが聞きたい 鈴木配電技術コンサルタント事務所 鈴木貞二所長

「主客未分」良好な関係で技術データ蓄積を 40年超の技術経験を活かした提言

鈴木配電コンサルタント事務所の鈴木貞二所長は、1979年に藤倉電線(現フジクラ)入社以来、40年以上技術畑を歩んできた。19年には西日本電線社長に就任し、22年に同社を退職した後、積み重ねてきた経験を活かして技術的なアドバイスを行うための事務所を開設した。「電線業界の課題解決にあたり、今後は企業や業種の垣根を越えた協力体制が必要」と語る鈴木氏に、インフラ整備が進んだ後の成熟した業界といわれる業界の問題点や、メンテナンス・更新にあたっての課題、供給体制や人材問題までを聞いた。


古河電工 空間分割多重光技術を実証

非対称データ通信を効率化

古河電工は、マルチコアファイバに基づく空間分割多重光ネットワーク技術の実証に成功したと発表した。同技術開発は、香川大学、NEC、サンテックとの共同によるもので、情報通信研究機構(NICT)の委託研究として実施された。


通関実績財務省調べ 11月輸入3.5万㌧、34%増

12月輸出1.6万㌧、34%増 フィリピン向け絶縁電線6倍増

財務省がまとめた輸出入通関実績(輸入11月分、輸出12月分)によると、11月分の輸入総計は3万5千257㌧(前年同月比1・6%減)となった。アジアからの裸銅線と絶縁電線ケーブルの減少が影響した。また、12月分の輸出総計は1万5千679㌧(同34・3%増)の大幅増となった。インド向けの裸銅線や、フィリピン向けの絶縁電線ケーブルなどの増加が後押しした。




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