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2023年3月6日

中堅電線6社22FY3Q業績 増収増益4社、増収減益2社


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銅価上昇や円安が増収に寄与 価格転嫁の進捗が明暗分ける

中堅電線メーカー6社の22年度第3四半期業績(一部2月期あるいは暦年第3四半期)が出揃った。営業益ベースで6社中4社が増収増益、2社が増収減益となった。銅価上昇や円安が増収に寄与した。なお、本紙では従来、「中堅7社」として扱ってきたが、買収に伴って東京特殊電線が非上場となったため、今回から同社を除く「中堅6社」とした。


インタビュー新社長に聞く 住友電工産業電線 谷本顕一朗 社長

22年度業績、増収増益 6月稼働予定 和歌山工場で太陽光発電

昨年6月に住友電工産業電線の代表取締役社長に就任した谷本顕一朗氏は、22年度の事業見通しは、21年度比で増収増益、23年度は事業環境は悪化しているものの、建設分野が堅調なことから、22年度と同水準とした。各生産拠点では、CO2排出量削減などの環境対策を進め、今年6月に太陽光発電を導入する宇都宮工場では、稼働後のCO2排出量を約10%減らすと述べた。また、他社との差別化として、施工の省力化・効率化により製品の付加価値を高めるとし、住友電工との連携により、今後伸長するEVやDC分野にも進出し、市場のニーズを捉えていくと語った。


トップインタビュー  品川電線 藤森賢一郎社長

CT部品など医療関連が好調 ロボットにも注力、市場ニーズ捉える

1937年に創業し、86年の歴史を持つ品川電線は、東京練馬区に本社を構える老舗ケーブルメーカーだ。起業の地である南品川から北区に移転。戦災で全工場焼失も46年に練馬区で操業を再開した。67年にはUL規格の認可工場となり、その後もヨーロッパ各国をはじめとする、国際規格を取得し販路を拡大してきた。98年にはISO9001認証を取得、品質保証体制向上に努め、環境活動推進の観点から00年にはISO14001認証を取得した。医療機器関連の製品も扱う同社の藤森社長に、近年の新型コロナ禍の影響や重点課題、人材対策などを聞いた。


住電HST 汎用品5~8%値上げ

4月の発注・契約分から

住電HSTケーブルは、汎用品を中心に4月からの値上げを発表した。


関西電販アンケート

銅価高騰で10%増収 経費額1.0%減少へ

関西電線販売業協同組合(関西電販)は、22年度(令和4年)販売経費アンケート結果をまとめた。これによるとコロナ禍で、22年度の1人当たり売上高は前年度比で増加したが、1人当たり経費額と売上高に対する経費率は減少し、銅価の高騰が続くなかで、電線流通の収益確保の改善がみられた。




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