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2022年11月14日

大手電線4社22FY第2Q決算 データセンター向け需要が旺盛


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全社増収、2社増益・2社減益 銅価高騰と為替の影響も

大手電線メーカー4社の22年度第2四半期決算が出そろった。銅価の上昇に加えて為替の影響もあり、4社ともに増収となった。住友電工、古河電工、フジクラの3社の増収幅は大きく、2割前後に及んだ。特に、営業利益が9割増となり、通期予想を再び上方修正したフジクラの好調が目を引く。データセンター向けなど情報通信部門が業績を牽引している。


トップインタビュー 後藤製作所 後藤恭一社長

少ロット高品質なモノづくり 顧客ニーズに新技術で応える

後藤製作所は54年創業の老舗機械メーカーだ。66年から電線メーカー向けに機械メンテナンスを含む部品加工、ユニットの組立を開始し、埼玉県新座市の本社工場敷地内に第2・第3工場、そして海外にも関連工場があり、電線機械メーカーとして幅広く業務を行ってきた。顧客との打ち合わせを基に、要望に合わせたライン機械製造事業に加え、ワイヤーハーネス事業も展開。「カタログがない会社」を標榜し、事業を拡大してきた。12年には、取引先の全業務を引き継ぐなど、業界内からの信頼も厚い後藤恭一社長に、コロナ禍の20年から中長期的展望までをうかがった。


トップインタビュー ミタカ 田島栄吾社長

設備のフルオートメーション化を計画 981㎡新工場、23年に着工

オリジナル製造設備による直線加工や長尺コイル加工を得意とし、07年に医療業界に参入したミタカ。田島栄吾代表取締役社長は「21年度の売上高は7億6千万円(前年度比7%増)、営業利益率は約38%。22年度の見通しは、売上高は前年度比で10%増、営業利益率は約40%増」と語った。注力事業としては「直線加工から梱包までのフルオートメーション化」を挙げ、23年に着工する新工場は981㎡の規模となる。22年度の戦略は「ユニット販売」としながらも、「医療機器メーカーではなく、医療機器メーカーのKUROKO(黒子)になる」と力強く語った。


東特電線 米カーライルによるTOB

古河保有分も売却へ

東京特殊電線は8日、米・投資ファンド大手のカーライル・グループによる同社株式の公開買い付け(TOB)への賛同意見を表明した。買い付け期間は11月9日から12月21日まで。


古河電工 17%増収、純利益10%増

東特電線株式は売却へ

古河電工の23年3月期中間連結業績は、売上高5千245億2千700万円(前年同期比17・3%増)、営業利益45億8千500万円(同36・7%減)、経常利益139億9千300万円(同29・6%増)、当期純利益79億3千800万円(同10・3%増)で増収増益となった。為替差益や銅価上昇などにより増収となったが、エネルギーコストの高騰やカーメーカーの減産の影響などにより、営業利益は減益となった。




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