人財確保への支援急務 30年CO2排出量37.4%減に見直し 石化品、物流燃料費の価格転嫁に尽力
6月に日本電線工業会の新会長に就任した伊藤雅彦氏(フジクラ取締役会長)は、「時代の変化に合わせて当会も変化していかなくては生き残れない時代だと実感している。会員各社、経団連、他業界との対話を通じて、社会全体として取り上げるべき課題を共有して、解決したい」と抱負を語った。22年度の電線需要の見通しについては「第1四半期の実績では、見通しを下回っている。ロシアのウクライナ侵攻や上海のロックダウンにより、サプライチェーンの断絶や生産の絶対数が減少したことが要因」と語った。また、カーボンニュートラル30年目標を見直し「CO2排出量を政府が示す基準年度である13年度(96・1万㌧)比で37・4%削減する」とした。
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