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2022年7月4日

トップインタビュー 関東電販 吉田康一理事長


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適正利益の確保急務 エコケーブル普及30%目指す 22年度電線需要「住宅着工数増に期待」

関東電線販売業協同組合の吉田康一理事長は「21年度は2月から銅価が1㌧あたり100万円以上で推移し、電線業界各社は、売上は増加したが、売上に伴う利益は確保できていないのが現状。物流費、配送費の上昇を適正価格として、顧客・ユーザと交渉していきたい」と述べた。取引適正化については「件名先物問題」「年号問題」「リベート問題」「物流・配送問題」を挙げた。10年前から普及を進言しているエコケーブルについては「燃焼時にダイオキシンが発生しない、環境にやさしい、というメリットが浸透していない。現在の普及率は約10%程度だが、普及率30%を目指している」と述べた。


トップインタビュー 大川三基 大川眞麿社長

世界に誇れる日本の技術力を活かす 独自構想で魅力ある製品開発が重要

東京都大田区の電線加工省力機器メーカーである大川三基の大川社長は「コロナ禍の19年~21年も、わずかであるが業績はプラスだった。これは部材手配などの『備え』によるものと理解している。仕入れなどの供給面は納期の点で重要だが、まずは独自の優れた製品を作ることが大切だ」と語った。同社は巻取・切断をシステム化した、高精度・高効率の巻取ラインを主力に、ユーザーの要望に応えるカスタマイズや、独自のクロス巻きで、絡まない・よじれない荷姿を作り出すなど、新しいものにトライしていく姿勢が今期の増収に繋がっている。意欲的な経営姿勢を語る大川社長は、取材時の梅雨明けの青空のように明るい表情だ。


FAロボットケーブル活況

センサ用途10年で10倍増

FA・ロボットケーブル市場は、世界的に国策化が進むスマートファクトリーの後押しを受けて、新規市場への裾野拡大が進んでいる。例えば、従来の自動車・半導体向けから三品市場への展開だ。当該市場では、産業用ロボットの小型化に伴う細線化や屈曲性に適応した需要が多い。また、自動車向けなど従来市場でもセンサ用途など新規需要が増えている。


通関輸入実績財務省調べ 21年度輸入38.7万㌧(6.3%増)

裸銅線1.1万㌧(56.5%増) 絶縁電線ケーブル 東南アジア伸長

財務省がまとめた21年度(21年4月~22年3月)の輸入通関実績によると、総計は38万6千503㌧(前年度比6・3%増)となった。中国と東南アジアは銅線、東南アジアは絶縁体ケーブルが伸長し、5品種3品種がプラスとなった。


SFCC 製造事業の統合完了

建設・電販向け汎用電線

SFCCは、7月1日付けで昭和電線ケーブルシステムと古河電工産業電線からの、建設・電販市場向け汎用電線に関する製造事業の譲渡が完了したと発表した。




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