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2022年6月27日

半導体不足 設備機械メーカーを直撃


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納期1年前後に長延化 年度内に売上立たず

現在ほぼすべての製造業において、資材・副資材調達の長延化とコスト高騰が発生しており、状況は長期化の様相を呈している。電線業界においても広範囲に影響が出ているが、一番大きな影響を被っているのが設備機械メーカーだろう。電装品に必須な半導体の納期がおよそ一年前後となっており、先行して製作手配をかけたとしても、納品までに最低一年強を要する。つまり、年度内にその受注分の売上が立たないこととなる。そのような状況下での機械メーカーの取り組みをレポートする。


インタビュー 新社長に聞く  MMカッパー プロダクツ 濱田勝治社長

21年度 過去最高益、22年度 三菱マテと連携強化 5~10年先を見据えた人材育成が課題

銅加工事業の玉川製作所、三宝フォージング、電線・ケーブル製造の菱星尼崎電線が統合して誕生したMMカッパープロダクツ。濱田勝治新社長は21年度の事業動向について「菱星尼崎電線は自動車向けが好調だった。銅価の高騰もあり、過去最高益の業績だった。玉川製作所は圧延事業が好調で順調な推移、押出製品が主力の三宝フォージングは事業集約を行ったので、今後の業績改善が課題」と述べた。また、22年度については。「今回の統合による効果もあり、三菱マテリアルとの連携を進めて、21年度の業績を上回る生産活動を展開していきたい」と語った。


電線工業会主要7部門出荷 4月分総計5.2万㌧(9.1%減)3カ月ぶり減

輸出36.7%減、建販1.1%増 5月推定総計 4万3千500㌧(6.4%減)見込み

電線工業会がまとめた銅電線主要7部門別出荷数量の4月分実績および5月分推定によれば、主力の建設・電販は2万5千45㌧(前年同月比1・1%増)と微増となったが、ほかの6部門はすべて前年同月比を下回った。総計は5万1千899㌧(同3・5%減)となり、対前月比でも9・1%減と3カ月ぶりのマイナスとなった。


通信機械生産・輸出入CIAJ調べ 4月生産222億円(20.5%減)

輸出257億円(8.6%減)3カ月ぶり減 ネットワーク関連機器18.9%増

情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)がまとめた通信機械生産・輸出入概況によると、22年度4月分の生産実績は222億円(前年同月比20・5%減)となった。


通関実績財務省調べ 輸入3月3.4万㌧(19・4%減)

輸出4月1.1万㌧(7.0%減) 光ファイバケーブルインドネシアで大幅増

財務省がまとめた輸出入通関実績(輸入22年3月分、輸出22年4月分)によると、22年3月の輸入は3万4千352㌧(前年同月比7・0%減)でマイナスとなった。ゼロコロナ政策によるロックダウンの影響が続く中国からは2品目が減少、品目別では、裸銅線はマレーシアとインドネシアのみマイナスで好調、アルミ線も中国だけが減少と好調だった半面、絶縁電線ケーブルは北米とアフリカ以外が低調、光ファイバケーブル、光ファイバは全体的に減少したため総計がマイナスとなった。




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