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2022年6月20日

塩ビコンパウンド 各社値上げ完了


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5、6月 過去を上回る 大幅値上げ 素原料や可塑剤の高騰を受け

塩ビ系コンパウンドメーカー各社は、5月から6月頭にかけて値上げを発表した。値上げ幅は30円/㎏以上~59円/㎏以上の間。今回の値上げは、3月に既報の塩ビレジンと可塑剤の値上げを受けたコスト増に伴うもの。値上げ幅を仮に40円/㎏としてVVF2芯×2.6㎜(㎞)で目付計算すると、3千760円以上のコスト高となり、銅価の高止まりもあって製品価格への転嫁は必須だ。当初、短期で終わると思われていたウクライナ紛争に端を発する世界的なエネルギー高騰は、戦争の長期化による混迷が続き、先行きは不透明だ。状況が長引けばナフサ高騰によるさらなる値上げも視野に入る。


インタビュー 新社長に聞く 丸吉電機 井上敦 社長

21年度業績回復 利益確保の安定が課題 8月に中部加工事業の生産体制強化

丸吉電機の井上敦代表取締役社長は「21年度は需要の回復と銅価高により増収となった。利益は20年度と比較すると増加したが、売上増に連動するには至っていない。22年度は、21年度の業績を最低限のラインとして考え、中型、小型の案件獲得と加工事業拡大に注力していく」と語った。生産体制の強化については、「中部事業所の工場を増築し、人員も増やし生産体制を強化する。実施時期は今年夏頃の予定だ」とし、「人員増に関しては、コロナの影響で半年以上遅れていたが、8月を目処にベトナムから技能実習生6名を受け入れて対応する。当社としては初の試みになる」と述べた。


そこが聞きたい コムスコープ・J 黒田隆広本部長

環境対応求められる5G 共通仕様でオープン化

前号に引き続き、コムスコープ・ジャパンの屋外ワイヤレスネット部門営業本部長の黒田隆広氏の寄稿(後編)を掲載する。今後さらに5Gを展開していくにあたって、モバイル通信事業者には、省エネなど環境対応が求められており、そのための技術として、パッシブアンテナや、クラウドを活用したマネージメントソフトウェアなどがある。また、共通化・オープン化されたアーキテクチャーの仕様「O―RAN」(オープンな無線アクセスネットワーク)を業界標準とすることで、異なるベンダーの通信ネットワーク機器を組み合わせて利用しやすくなる。


矢崎総業社長 矢﨑信二氏が死去

矢崎総業代表取締役社長・矢﨑信二氏が6月9日、病気のため死去した。享年75歳。

葬儀は近親者のみで執り行われた。後日、「お別れの会」を予定しているという。


矢崎総業 新社長に矢﨑陸氏

副社長から昇格

矢崎総業は、6月10日開催の臨時取締役会において、矢﨑陸取締役副社長の代表取締役社長への就任を決議したことを、15日に発表した。




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