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2022年5月30日

中堅電線7社連結 コロナ禍から回復


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全社増収、6社が増益 回復幅は各社でばらつき

中堅電線メーカー7社の22年3月期通期連結業績(一部21年12月期通期など)が出そろった。前期のコロナ禍による減収から順調な回復を見せ、全社の売上高が回復した。営業損益ベースでみても増益6社、減益1社となり、全体の業績はほぼ回復したとみられる。しかし新型コロナ感染症は完全に終息したとは言い切れず、東欧情勢やそれに起因する世界的な半導体不足など、不透明な状況は当分続くとみられる。


トップインタビュー 行田電線 行田史朗社長

21年12月期 売上高187億円、増収増益 滋賀工場を整備、カンボジア工場年内200人に増員

行田電線の行田史朗代表取締役社長は、「21年12月期は単体売上高187億円で、上期(1~6月は)前年同様に推移したが、下期(7~12月)はコネクタの供給が滞ったことによる生産減、銅価・被覆材の高騰、物流コストの上昇、また、中国の生産拠点(上海行田電産、州行田電産、江西行田電産)からの輸入は円安の影響を受けた」と語った。同社の中期5カ年経営計画については「新型コロナウイルス感染症の影響があった20~21年を計画の中断期間として捉え、新たに25年を目標達成の最終年とする」と述べた。


日本電線工業会主要7部門別出荷 3月分総計5.7万㌧(2.2%減)4カ月連続減

輸出51・6%増、自動車2桁減 4月推定総計 5万2千100㌧(3.1%減)見込み

電線工業会がまとめた銅電線主要7部門別出荷数量の3月分実績および4月分推定によれば、3月分実績は、割合の高い建設・電販が2・70万㌧でわずかに前年同月を上回ったものの、他はすべての部門が前年を下回った。総計は、5万7千121㌧で前年同月比2・2%と、4カ月連続で減少した。原材料やエネルギー費の高騰や、長引く円安の影響を受けており、4月の推定でも前年同月比で3・1%減という見通しだ。


電線工業会 伸線機・巻替装置など紹介

エフ・エー電子の工場見学

電線工業会の大阪支部技術研究会が、エフ・エー電子の南吹田工場を見学に訪れた。同工場は、同社製機械のショールーム的役割も果たしている。実機を見た見学者からは感嘆の声も上がった。


住友電工 「住友電工グループ 2030ビジョン」発表

23年から3カ年ごとに中期計画を策定

住友電工は24日、同社3階ホールで、30年を節目とする長期ビジョン「住友電工グループ2030ビジョン」説明会を開催し、井上治社長が同ビジョンの概要を述べた。




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