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2022年2月28日

中堅電線メーカー7社連結業績 7社中6社が増収


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5社が営業二桁増益 電線事業、堅調に推移

中堅電線メーカー7社の21年度第3四半期連結業績(一部12月期通期など)が出揃った。銅価高やコロナ禍からの需要回復などが寄与し、7社中6社が増収、営業利益ベースでは、5社が営業増益となり、上期業績とほぼ同様に推移した。得意品種・注力製品によってそれぞれ温度差があるものの、電線事業がおおむね堅調に推移した点では一致した。


トップインタビュー 木島通信電線 木島英一社長

2025年 創業100周年へ、体制強化 生産性向上と人材育成注力

木島通信電線の木島英一社長は「当社が創業100周年を迎える25年に向け、毎年5%以上の売上増、営業利益率5%以上を目指したい。FA・ロボットケーブルの需要増が続くとみて、受注生産体制の一層の強化と深化、設備の改造と更新による生産性向上も合わせて進める。高屈曲品や特殊横巻導体を生かした耐久性の高いケーブルを中心に販促展開を図る。また、医療関係の端末加工品も伸長が期待でき、人員増と教育に努める」とした上で人材育成に関し「次の管理職の育成に力を注ぎたい。専門性の高い職種に就いている者の後進も考えて行く」と述べた。


そこが聞きたい 日本製線 辻堅一郎取締役

産業用イーサネット向け拡充 高速大容量通信で差別化

日本製線の辻堅一郎取締役執行役員は「当社は、産業用イーサネット向け製品の、品揃えを拡充する。新規市場の開拓に向け、現地成端用のCAT6Aのシールドプラグ、M12のXコードコネクタ、可動用LANケーブルを開発中。当社は得意な高速・大容量通信に傾注し、他社製品と差別化する」とした上でLANケーブルの「CAT6やCAT6Aの比率増加に伴う、生産設備は順次増強している。LANケーブルは日本・前橋、フィリピン・カビテ、中国・東莞の3拠点で製造している。CAT6Aは、東莞では既に製造も始めているが、フィリピンにも設備投資を行う」とした。


フジクラ・新経営体制 CFOに竹本浩一氏

坂野達也(執)がCTO就任

フジクラは24日、CEO(最高経営責任者)に加えてCFO(最高財務責任者)職とCTO(最高技術責任者)職を設置すると発表した。


フジクラ エネとFPC分社化

産業用電線と架空線

フジクラは9日、これまで取り組んできた「事業再生フェーズ」から、22年4月を契機に「持続的成長フェーズ」に転換すると発表した。社長交代とともにエネルギー事業とFPC事業で組織再編を行う。具体的には、両事業をフジクラ本体から分社化して、自立自営した姿を目指す。これにより、機動的な意思決定の実現とコスト構造などの透明性向上を進め、事業の安定化を図る。




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