光網支える電力線期待 再エネ市場 25年に500億円、21年比5倍 直流・直尺超高圧海底ケーブル 受注徐々に具体化
古河電工の小林敬一社長は、22年度の需要増が期待できる分野について「情通量の増加と自動車のEV拡大が鍵になるとみている。情通量の増加は、電力インフラが支える。太陽光発電や洋上風力発電の拡大とともに、需要地に接続する電力網連系線の構築も今後、見込まれる。これに伴い6万6千~7万7千、15万4千Vの電力ケーブルの張替需要も増えてくるとみられる。そうした需要も捕捉していく。(再生エネルギー関連では)国内の再エネ市場規模は、21年は約100億円だったが、25年には500億円まで拡大する見通し。海底電力ケーブルの受注面では、ある程度見込みが立ってきた。超高圧・高圧海底ケーブルの長尺化対応では、国内最大の6千㌧ターンテーブル設備が稼働している。また、陸上風力発電やメガソーラー案件の需要も底堅い」と述べた。
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