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2021年12月13日

F2心×2.6㎜で3760円高(㎞)


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1月から実施か? 塩ビコンパウンド、近々過去最高値上げ 焦点はパイプの動向

塩ビ系コンパウンドメーカーがここ1、2週間以内に値上げを打ち出しそうな情勢になってきた。価格上げ幅は40円/㎏前後になりそうであり、実施は1月からの見通し。今回の値上げは、塩ビレジンと可塑剤のコスト増にともなうもので、過去最高の上げ幅になる見込み。値上げ額40円/㎏をVVF2心×2・6㎜(㎞)で目付換算すると、3千760円以上のコスト増になる。銅価が㌧110万円台で高止まりする中、石化の値上がりはかすみがちだが、コスト高は変わらず、応分の値戻しが必要になってきた。


そこが聞きたい 住友電工 末次義行執行役員

22年、越・ハノイに新工場 北米DC向け生産能力4倍

住友電工の末次義行・執行役員光機器事業部長は「当社の中計『22ビジョン』の最終年度となる22年度は、売上高を18年度対比1・8倍、営業利益を同4倍に設定した」とした上で「光配線機器や光融着機需要は、ハイパースケーラーが牽引する北米DC向けの伸びが著しく、両事業ともフル稼働が続く。メキシコ・ティファナ工場、ベトナム・ハノイ工場の2拠点で北米DC向け光配線機器の生産能力は従来比3倍となったが、その生産能力を上回るほど需要が伸長。当社は22年、ハノイ工場の隣に新工場(2階建て)を建設する。これにより、同生産能力は従来比4倍となる見込み」と述べた。


21年1~10月累計電線用ポリエチレンシェア ENEOS NUC ダントツ№1を独走

変動は2ポイントほぼ〝無風〟続く 22年も同傾向の見通し

本紙が集計した21年(1~10月累計)国内電線ケーブルおよび光ケーブル用ポリエチレン(=PE/同期累計出荷量4万5千500㌧で前年同期比1・1%減)のメーカー別シェアは、昨年に比べ1ずつ、合計で2ポイントの増減が発生したのみで、例年とほぼ変わらず。ENEOS NUC(旧NUC)がダントツ№1を独走するなど、国内電線業界の勢力図は、あまり変動がなかった。電線出荷量は、コロナ禍ながらも機器用電線や自動車が健闘し、やや増加した。さらに光ケーブル出荷量も、北米や国内向けに好調だった。ただ、ウェイトが高い建販需要などが振るわず、本調子には戻っていない。


泉州電業・21年10月期通期

25%増収、経常48%増 半導体製造装置が伸長

泉州電業の21年10月期通期連結業績は、売上高924億6千300万円(前年度比24・5%増)、営業利益47億4千300万円(同51・8%増)、経常利益50億400万円(同47・9%増)、当期純利益35億8千300万円(同52・4%増)で増収増益となった。半導体製造装置向け需要の増大、自動車・工作機械向け需要の回復、銅価の上昇に伴う建設・電販向けの売上増加で、大幅な増収となった。当期純利益は過去最高を記録した。


アライドマテリアル 核融合エネ実現化に

実験施設の部材量産

住友電工子会社であるアライドマテリアル(東京都港区、山縣一夫社長)の酒田製作所(山形県酒田市)で3日、次世代エネルギーとして期待される核融合実験施設「ITER(イーター)」向けタングステンモノブロックの新量産ラインの披露式典が行われた。席上、山縣社長をはじめ、住友電工の松本正義会長・井上治社長らが挨拶し、高橋はるみ文部科学大臣政務官や量子科学技術研究開発機構の平野俊夫理事長らが祝辞を述べた。




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