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2021年11月8日

VVF2心×2.6㎜で3760円高(㎞)


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塩ビレジン可塑剤含め W値上げ今年3度目 塩ビコンパウンド㎏40円以上UP

先月、可塑剤メーカー大手3社と塩ビメーカーの信越化学が、相次ぎ値上げを打ち出した。他の大手塩ビメーカー3社も早晩、ほぼ同等の値上げを打ち出す見込み。上げ幅(㎏)は、可塑剤(46円超~51円超)、塩ビ(40円超)とも、過去最高または高水準となった。連鎖し、コンパウンドメーカーも、コンパウンド換算で㎏40円超の過去最高の値上げを打ち出す模様。これをVVF2心×2・6㎜(㎞)で目付換算すると、3千760円以上のコスト増になる。銅価が㌧110万円台で高止まりする中、塩ビコンパウンドなどの値上げは霞むが、コスト高は変わらず、相応の値戻しが必要になってきた。


トップインタビュー 明清産業 山田 徹社長

メカ工業 錫メッキφ0.02が特長 22年度両社で 売上2割増目指す

明清産業の山田徹社長は「当社はφ0・05㎜以下の銅箔糸導体製造に傾注している。今年6月に買収した導体細線メーカーのメカ工業は、素線径φ0・05㎜~0・02㎜の錫メッキが行える。これで、当社から錫メッキ(丸)線と銅箔糸導体の双方を電線メーカーに提案できるようになり、品揃えの幅が広がった」とした上で「群馬・本社工場では独自開発の伸線・圧延一体機を増やす。メカ工業は現状、メッキ加工は10数ラインだが、需要を注視しながら23年には同ライン数を2倍に拡大したい。同社とのシナジー効果で、22年度には2社全体の売上を2割伸ばす」と述べた。


住友電工 売上高は史上最高へ

26%増収、全利益黒字

住友電工の22年3月期中間連結業績は、売上高1兆5千704億1千300万円(前年同期比26・7%増)、営業利益461億2千500万円(同―)、経常利益602億8千300万円(同―)、四半期純利益323億9千万円(同―)と昨年のコロナ禍影響から一転し、過去最高の売上高となり利益面では、すべて黒字転換した。


古河電工 26%増収、黒字転換

車・電装エレ 営益55億円増

古河電工の22年3月期中間連結業績は、売上高4千472億5千100万円(前年同期比26・2%増)、営業利益72億4千万円(同―)、経常利益107億9千300万円(同―)、当期純利益71億9千700万円(同4・6倍)で増収、黒字転換となった。カーメーカーの減産やコロナ禍による東南アジア一部拠点のロックダウンの影響を受けた自動車部品事業が営業損失となったが、エネルギー・インフラと電装エレが黒字化し、機能製品も大幅増益となった。自動車部品・電池と電装エレ材合わせて営業益は同55億円増加した。


昭和電線HD・CS 試験不整合 品質に問題なし

両社長の報酬3カ月減額

昭和電線は10月29日、グループ製品の品質試験の不整合に関し、調査結果と再発防止策を発表した。調査対象製品は昭和電線ケーブルシステム(CS)が製造・販売する600VのCVやCVV、VVFなど7品種となり、いずれの製品も品質の健全性に問題がないことを確認した。今回の問題を受け、昭和電線ホールディングスの長谷川隆代社長は役員報酬を20%、昭和電線CSの川瀬幸雄社長は同10%、11月から3カ月間減額する。




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