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2021年10月4日

海外展開 事業方針 転換期を迎える


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進出拠点の自立重視 目標は現地オンリーワン

海外進出する日系電線メーカーの事業方針が、転換期を迎えつつある。日本・本社の肝いりの海外ローカル日系企業に留まらず、現地・母国の会社として自立した意識やオリジナリティーを発揮し、発展させるのが主眼だ。さらに日本・本社グループ全体とのシナジーやBCPなども狙う事業運営といえる。太陽ケーブルテックは、そうした方針を打ち出している。また、同様な取り組みで矢崎エナジーシステムのタイ矢崎は、タイで№1の電線メーカーとなり発展。こうした自立性を重じる電線メーカーが増えてきている。


トップインタビュー ケーメックスAM 亀田剛史社長

21CY上出荷量 FA・ロボット線1.5倍 技術商社のソリューション提案

独・LAPPケーブルの商社ケーメックス・オートメーションの亀田剛史社長は「当社のFA・ロボットケーブルの21暦年上期出荷量は、前年同期比1・5倍に増えた。カーメーカーで電気自動車用生産ラインの設備投資が本格化している」とした上で、「(1月のケーメックスからの分社化で一段と強化された)技術専門商社の特長を活かし、イーサネットケーブルの施工性を含めた細やかなソリューション提案を行う。また、120sq以上のケーブルで短尺加工のニーズが増えたため、同線径に対応した加工設備を埼玉県嵐山町の貸し倉庫に導入する」と述べた。


昭和電線CS メタル通信ケーブル生産冨士電線に再編

冨士電線 仙台拠点設け3工場態勢へ 甲府はメタルLANに特化

昭和電線ホールディングス(昭和電線HD)は9月27日、22年4月1日までに昭和電線ケーブルシステム(CS社)のメタル通信ケーブル製造事業を、冨士電線へ譲渡させることを決めたと発表した。CS社を事業譲渡会社、冨士電線を事業譲受会社とし、CS社のメタル通信ケーブルに関わる製造事業を冨士電線に譲渡する。さらに同日、この事業運営の合理化を目的にCS社仙台事業所内のメタル通信ケーブル製造事業を、同事業所内で冨士電線が新たに運営する仙台工場に移管する同事業譲渡も決定した。また、CS社ブランド製品は、冨士電線に製造を委託し、引き続きCS社で販売を続ける。


フジクラとUSコネック 次世代光コネクタで協業

WTC光ケーブル用等に安定供給

フジクラは9月27日、米国のUS Conec(USコネック)と、次世代型の多心及びデュプレックス(2心)超小型フォームファクタ(VSFF)光コネクタ(多心MMC光コネクタ、デュプレックスMDC光コネクタ)に関し協業することで合意したと発表した。この次世代型光コネクタはいずれも、両社間の互換性を備えたもの。協業の内容は、両社で開発・生産・供給を実施し、MMCとMDCコネクタのマルチベンダーサプライチェーンを実現して、双方のシナジーを最大限まで高めるとした。


OKI電線  食品製造装置用ケーブル

23年度売上 5000万円超目指す

OKI電線は9月27日、同社初の食品製造装置用ケーブル「OHケーブル」を上市すると発表した。販売開始は9月28日。耐油性塩ビ被覆の標準可動ケーブルでは洗浄・消毒による外被の割れが生じるが、OHケーブルでは発生せず、固定・可動双方の用途で使用できる。食品衛生法の改正(HACCPに沿った衛生管理の制度化)などを受けた食品製造装置の衛生管理・意識の高まりを取込み、23年度の売上5千万円以上を目指す。




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