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2021年9月20・27日

日系電線メーカー&電線流通アジア・米国進出動向 48社、13カ国、445拠点


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車WH、機器電線とも増加 高い中国割合(アジアの43%)

本紙がまとめた21年8月末時点の日系電線メーカーや電線流通のアジア・米国への進出動向によれば、総進出企業数は48社、総進出国数は13カ国、総拠点数は445となった。このうちアジアは、48社(18年比4社増)、12カ国(同1カ国増)、411拠点(同67拠点増)。アジア拠点数の増減の内訳は、増加が71拠点、減少は4拠点に留まった。日系電線メーカーや電線流通のアジア進出は、いまだに活発であり、中国、タイやベトナムで増えた。アジアへの進出は、機器用電線や加工品、自動車用電線やワイヤーハーネス(WH)が多い。米国では、自動車用電線やWH、光ファイバケーブルや光部品、機器用電線などの割合が比較的高く、大手電線メーカーが多かった。


トップインタビュー 太陽ケーブルテック 谷口 直純社長

タイで11月から加工事業 21CY業績見通し「増収増益」

太陽ケーブルテックの谷口直純社長は、取材の中で「FA電線などの工場は、国内外ともほぼフル稼働で、21CY通期連結業績予想は、増収増益になった」と述べた。海外では3品(医療、化粧品、食品)産業分野のFA化に向け小型自動化ロボットの需要が、一段と伸びそうだ。同社はブランド力を一層高め、需要を捕捉し、22CY海外売上比55~60%を見込む。また、タイ拠点では11月から、加工事業を開始する。このため同拠点工場に2階を増築する。一方、DXを導入してITタグを活用し国内外の業務全般を一元管理するなど、業務を高付加価値、高効率なものへと変える方針。この一環として三田テクノセンターについては電線業界№1の物流センターを目指す意向を示した。


21FY電線需要見通し改訂 総計63万7千t、2%増やや戻る

車、電気機械など5部門が増加 建販0.5%減、コロナ響く

電線工業会がまとめた21年度主要7部門別の電線需要見通し改訂によると、電気機械や自動車など5部門が増加し、20年度の大幅減からやや戻り総合計出荷は、63万7千㌧で前年度比2・3%増となった。また、25年度中期電線需要見通しでは、総合計出荷は66万9千㌧で20~25年度平均伸び率が1・4%増とした。同平均伸び率で通信を除き6部門が増加するとした。


国内光ケーブル需要 21年度見通し改訂 総計726万㎞C(6.7%増)

3年連続のプラス DC、高度無線化貢献

電線工業会がまとめた国内光ケーブル需要見通し改訂によると、21年度の総需要は726万㎞C(前年度比6・7%増)で3年連続のプラスとなる見込み。21年3月に策定した当初見通しから上方修正した。公共投資設備などが減少するものの、高度無線化事業やデータセンター(DC)関連需要が堅調に推移し、全体ではプラスとなる見通し。


矢崎総業 矢﨑専務 副社長に

矢﨑代取会長は名誉会長へ

矢崎総業は17日、定時株主総会および同総会終了後の取締役会において、役員改選を行った。矢﨑裕彦・矢崎総業代表取締役会長が、同日付けで退任し、名誉会長に就いた。矢﨑裕彦名誉会長は、これまで矢崎総業代表取締役会長のほか、矢崎計器代表取締役会長、矢崎部品代表取締役会長、矢崎エナジーシステム取締役も兼任しており、これらの職も退任した。




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