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2021年9月13日

細線・導体メーカー 繁忙続く、受注残22年2月まで


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半導体不足もクルマ用活況 主力 FAロボット線向け

FA・ロボット電線市場の好況に連動し、細線・導体メーカーも繁忙だ。品種により半年ほどの受注残を抱えるケースもある。半導体不足で、自動車生産への影響が懸念される中、自動車電線向け受注の好調が目立つ。さらに通信や建販電線用途も活発。そのため休日残業で凌ぐことも多い。特にφ0・08㎜クラスの多心撚り導体の需要が活発だ。この繁忙は需要増のほか、細線・導体メーカーの減少も一因をなしており、適正利益の確保が求められる。


そこが聞きたい ENEOS NUC 北原 英一郎社長

ENEOSグループ 世界市場向け プレゼンスUP 技術サポート力を発揮

ENEOS NUCの北原英一郎社長は「20FY業績はPE出荷量が前年度比35%伸び5%の増収だが、装置の信頼性向上に特化し従来の3、4倍の設備保全費を投下して計画的な損失を計上した」としっかりと足固めし「21FYは120億円を投じ、23年までにHVACPEコンパウンドなどの年産能力3万㌧増やすことを決定。8月から本格的に工事を開始した」と語った。現状の国内外売上割合は、5割ずつ。国内も相当な需要増が見込めるが、市場規模からみて海外割合が増えそうだ。アジアを軸に欧州などのグローバル展開を加速。NUCの武器である技術サポート力などをはじめ、ENEOSグループの総合力を発揮し、世界の電線市場で同社プレゼンスを高めていく。


トップインタビュー 古河エレコム 福地 光 社長

21年度目標売上 300億円超 増収増益 スタート の年 新生・古河エレコム

古河エレコムの福地光社長は、取材のなかで「21年度は、新生・古河エレコムのスタートの年。『新規取り組み』も行い『セグメンテーションと売り方の工夫』でしっかり利益を出そう、をスローガンとした。建販市場は、別の切り口やプロセスで地域事業にあった策も積極展開する。また、土木分野への営業展開も図りながら、主に管路材のエフレックスやプラフレキなどの拡販に傾注する」とした上で「21年度通期業績見通しは、売上高300億円超、非電線の品種割合を80%強とし、増収増益を目指す。電線事業でもコロナ禍の影響が昨年度より軽減しており、業況は上向く」と述べた。


NTT・データセンター 世界サーバルーム面積2割拡大

光ケーブルも同時布設

NTTは1日、世界に構えるデータセンター(DC)内のサーバールームの合計面積を、22年までに約2割拡大すると発表した。法人向けとハイパースケーラー向けのフルスタックICTサービスを世界で拡販する。これにより、20以上の国・地域で、サーバールーム面積を60万㎡以上(東京ドーム12個分以上)に拡大する。同時に、光海底ケーブルシステムとDC間を支える通信インフラの整備も行う。


OKI電線 従来比約30%細径化

新ロボットケーブル

OKI電線は9日、超細径ロボットケーブル「ORP―30Fケーブル」、内部固定配線用超細径ケーブル「OFV―30Fケーブル」の販売を開始した。両製品とも従来品比で最大約30%の細径化を実現しており、UL758 Style21103(定格105℃、30V)を取得。小型化するロボット、工作機械のニーズに応える。販売金額は、22年度に1億円以上を目指す。




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