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2021年8月30日

DCや物流向け電線好調


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光ファイバ、電力、建販用動く 倉庫・自動化 牽引、市場は拡大

データセンター(DC)市場と物流倉庫市場が、拡大している。連鎖して光ケーブルや光コネクタに限らず、建販を含む電力ケーブルの需要も動き出した。その情勢下、DCの建設ラッシュが、千葉県印西市の千葉ニュータウンエリアなどで続く。中にはハイパースケールDCなど大型も少なくない。物流倉庫市場では、港湾を含めた大型倉庫や冷凍冷蔵倉庫の新設が相次ぐと同時に、倉庫の自動化が進んでいることが背景になっている。


トップインタビュー 日本伸銅協会 石田徳和会長

伸銅品 新指標、条・管で薄さ 20年度データ収集完了

日本伸銅協会の石田徳和会長は、業界の課題について「EVやデータセンターなど成長分野のニーズに最適な銅合金の開発が最も重要だ。車載用途は、大電流化や小型化に対応する材料や加工技術、DC向けは、半導体用リードフレーム材やサーマルマネジメントなどに対応する銅材料が求められる」とし、伸銅品の軽薄短小化が進むなか、重量に代わり伸銅品の生産水準を表す新指標について「銅条と銅管の2品種では、薄さを表現する検討を行っている。20年度のデータ収集を終え、今後19年度データとの対比を行う。正確性を高めるため今後数年先のデータも集計し、積み重ねる」と述べた。


インタビュー新社長に聞く アダマンド並木精密宝石 並木里也子社長

光フェルール 21暦年上期 出荷2割増 マルチコア光ファイバ用傾注

光フェルールメーカーのアダマンド並木精密宝石の並木里也子新社長は「DC投資の活況で、光フェルール・スリーブの21暦年上期出荷量は前年同期比で2割増加した。下期に一層の需要増が見込め、通期ベースでは同5割増えるだろう。同製品を製造する秋田県のアキタ・アダマンドとタイ工場はフル稼働で、射出成形機の相当数増強を検討中」とし、注力事業は「マルチコア光ファイバ(MCF)用コネクタ向けフェルールと、FIFOソリューションの開発・製造に傾注する。今後、MCFは光海底ケーブル用途から導入されるとみられ、当社への引き合いも着実に増えている」と述べた。


メタ研 諏訪氏 新エネルギーと電線産業

太陽光パネル 中国シェア7割 日本製より30~50%安価

日本メタル経済研究所主任研究員、諏訪政市氏のレポートを紹介する。日本における太陽光発電関連企業の倒産は、16年度以降、増加傾向であり、18年度は過去最多を更新した。太陽光パネルの世界シェアは、中国が7割を占めており、中国なしでは成り立たない状況である。


エフ・エー電子  超極細ノンスリップ伸線機

痕なく通信線の特性向上

エフ・エー電子の超極細(30μm以下)ノンスリップ伸線機「D3ULTUF―10DS」の出荷が、好調に推移している。日本のみならず中韓・欧州など海外からも、受注が伸びている。




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