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2021年6月14日

VVF2心×2.6㎜で752円高(㎞)


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塩ビ(㎏)10~12円超高騰 今年4月に続き2度目

塩ビメーカー大手4社(信越化学、大洋塩ビ、カネカ、新第一塩ビ)が相次いで値上げを打ち出した。値上げ幅(㎏)は、10円以上~12円以上。塩ビ値上げ分をコンパウンドで換算すると上昇幅(㎏)は、6円~8円以上になる。これをVVF2心×2・6㎜(㎞)で目付換算すると564円~752円のコスト増となる。銅価が㌧110万円台で高止まりする中、塩ビの値上げは、かすむが、コスト高は変わらず相応の値上げが急務になってきた。


インタビュー新社長に聞く 明興双葉 向井博史新社長

HV/EV用 シールド線に注力 編組機数台(1ライン)導入

明興双葉の向井博史新社長は今後の事業戦略について「自動車市場は、電動化で100年に一度の変革が起きており、HV/EVのノイズシールド編組線に注力する。アルミ事業を行う長野・上田ハイブリッドファクトリーの工場余剰スペースを活かし、HV/EV用ノイズシールド編組線向け編組機数台(1ライン)や半導体向け以外の機器用ハーネスの製造設備(3ライン)の一部移管・新設を予定している。投資金額は数千万円。編組機の設備移管は年内の完了、来春の立ち上げを目指す。これに併せて(電線事業の)田富工場と茨城工場の生産設備増強も行っていく」と述べた。


古河電工 エネルギーインフラ事業 25FY(19FY比)目標 2割増収、営益50億円

再エネ向けを加速 国内 超高圧地中線に注力

古河電工の小塚崇光執行役員専務エネルギーインフラ統括部門長らは7日、エネルギーインフラ(電力事業+産業電線・機器事業)事業説明会を行った。黒字基盤確立を目標に21FYは、売上高1千50億円(前年度比4・1%増)、営業利益10億円(同―)を目指す。中期計画では、25FYに売上高が19FY比2割増、営業利益50億円、30FYには売上高19FY比で5割増以上に設定した。今後は、再生可能エネルギー・国内超高圧地中線事業を中心に、SDGsを意識した事業展開の強化を図る。


エナメル線用ワニス 2社が値上げ打ち出し

NMP価格暴騰が主因

エナメル線(巻線)用ワニスメーカー大手2社が値上げを打ち出した。東特塗料はおおよそ5月末から特殊品を除き㎏あたり120~180円増、昭和電工マテリアルズは4月21日出荷分から㎏あたり25~30%増とした。


古河電工 車用部品  21FY営業益120億円目標(2.4倍)

北米向け増産確立、刈取り 4年後AlWH比率20ポイント増

古河電工の阿部茂信執行役員常務自動車部品事業部門長らは、9日に開いた事業説明会の中で、同事業部門の21年度通期売上高2千600億円(前年度比10・6%増)、営業利益120億円(同2・4倍)を見込むとした。越・FAVVの8月量産開始など北米向けWHの増産投資を確実に実行し、21年以降利益を刈り取る。25年度には、自動車用WHの売上高2千億円弱(対21年度比20%増)、うちアルミWHの比率も同20増加を目指す。




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