バックナンバー
2021年6月7日

21FY重点活動 電線工業会 中小企業の支援など4テーマ


電線新聞定期購読

ご購入はこちら

商慣習の改善は4合目 総会 対面式で通常開催

電線工業会は4日、「第67回定時総会」を東京・築地のコンワビル13階で開き、20年度事業報告と21年度事業計画・収支決算案を原案通りに承認した。21年度重点活動テーマ4事項は、昨年度に引き続き①環境問題への対応、②中堅・中小企業の経営基盤強化支援、③グローバル化への対応、④商慣習の改善へ取り組むこととした。また、改選期でないため、会長や副会長は続投となった。コロナ禍のなか総会は、通常通り対面式で行った。


トップインタビュー OCC 伊藤友一社長

コロナ禍も光海底安定 20%増産含め 5年で100億円投資 21FY30%増収、営業益15%増見込む

OCCの伊藤友一社長は、「コロナ禍でも巣ごもり需要や5G、セキュリティ向けに情通市場は拡大し、連動して世界の光海底ケーブル市場も中長期的に成長するだろう」とした上で、「現状の光海底ケーブル月産能力3千㎞を22FYには20%増強し、これに新製品開発や生産効率の向上なども含め21~25FYの5年間で約100億円を投資する」とした。また、光海底ケーブルの多心化を進め現在の24心から、32心と48心タイプの量産化も図る。同時に営業エリア拡大やマルチコアファイバの開発を推進。さらにセンシング分野等への活発な展開を行う方針だ。一方、21FY通期は、売上高276億円(同29・6%増)、営業利益15億円(同15・4%増)を見込む。


そこが聞きたい JX金属 正木信晴執行役員

20暦年の世界 電気銅生産量 2330万㌧(2%減) 製錬の再利用原料比向上

JX金属の正木信晴執行役員金属・リサイクル事業部副事業部長兼同事業部管理部長は「20暦年の世界電気銅生産量は2千330万㌧ (前年比2%減)で、同消費量2千300万㌧(同4%減)を上回った。21CYは、生産量で世界3位のインドネシア・グラスバーク銅鉱山やチリ・スペンス銅鉱山が採掘量を増やす予定。従って、21年後半には銅生産量が伸びてくるだろう」とし、中国の製錬メーカーの拡大や買鉱条件の低水準で収益の確保が難しい中「輸入銅鉱石とリサイクル原料を使用する製錬で、付加価値の高いリサイクル原料の比率(現状13%)を上げ事業基盤を強靱化する」とした。


フジクラ きんでんにエンジニアリング売却

経営体質の抜本的改革

フジクラは2日、完全子会社のフジクラエンジニアリングの全株式を、きんでんに売却すると発表した。売却は7月30日の予定。これにより、フジクラエンジニアリングはフジクラの連結対象から外れる。売却額は明らかにしていない。


HS&T 新社長に岡田専務

6月28日に就任予定

住電日立ケーブル(HS&T)は5月31日、岡田久知専務取締役が、新代表取締役社長に昇格すると発表した。HS&Tが5月31日に開催した取締役会で決議した。




最新号案内 | 次号案内 | バックナンバー | 定期購読とご購入

Copyright(C) ktc-densen.com All rights reserved.