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2021年5月24日

中堅電線7社連結 第3Qより業績改善


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コロナで全社が減収 営業増益は東特のみ

中堅電線メーカー7社の20年度通期連結業績(一部12月期通期など)が出そろった。下期から業績が上向く企業があったものの、上期の減少分を補えないなど、総じてコロナ禍の影響で電線需要が減少し、全社が減収になった。営業損益ベースでみると増益1社、減益5社、損失1社となったが、第3四半期に比べ増益幅が拡がり、減益幅や損失幅が圧縮しおしなべて業績は上向いてきた。情通・電子機器類の需要増や第3四半期に自動車市場が動き出したことに加え、各社の構造改革や経費削減策などが功を奏した。


機械メーカートップに聞く FA電線 田島憲一社長

武器は世界№1制御技術 新製品の開発を継続

エフ・エー電子は、張力・速度制御技術をベースとしたファブレスの設備装置ベンダだ。従来の機械ベンダとは異なる技術的アプローチでボンディングワイヤ業界から参入し、完全ノンスリップ伸線機に代表されるその技術力は電線業界でも注目を集めつつある。同社の田島憲一代表取締役社長は「世界一の制御技術を武器に、顧客の問題解決に寄り添って、製品の付加価値向上を目指す。また、設備の構成部品・ユニットの標準化を進めることで製品のコストダウンを図ると共に、毎年必ず新製品の開発及び発表を継続していく」と述べた。


トップインタビュー HCI SIer協会 副会長 奥山剛旭社長

SIerの裾野拡大 電線製造、ロボット化推進

HCIの奥山剛旭代表取締役社長は4月28日、日本ロボット工業会FA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会)幹事会・通常総会で副会長に就任した。奥山社長は「協会内の切磋琢磨を図り、SIerも世界で競争できる環境を整えたい。また、当社の電線製造機械とSIerの両事業とも好調で、21年度は過去最高実績となるだろう。電線製造機械では医療向け横型編組機を新規開発し、電線製造のロボットシステム化も進めると共に、スマートファクトリー等のサイバーフィジカル化を推進する」と語った。


三菱マテ・CPSトロリ線 ユーザー評価後、上市へ

製造最小ロット30㎞ 菱星尼崎電線 加工技術を開発

三菱マテリアルは新幹線の架線用「CPSトロリ線」を、ユーザーの鉄道事業者での試験評価を終えた後に上市する予定。三菱マテは素線の開発、菱星尼崎電線はトロリ線の加工製造技術の開発、鉄道総研はトロリ線の性能評価を担った。従来のPHCトロリ線と同等の電気・機械的性能を維持しながら、製造時の最低ロットを30㎞と小さくしたことでよりきめ細やかにユーザーのニーズに応える。納期も4カ月程度と短縮した。


住友電工 常務(取)に2人昇格

宮田康弘氏、佐橋稔之氏

住友電工は常務取締役に、宮田康弘常務執行役員と佐橋稔之常務執行役員が6月25日付けで就任すると発表した。




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