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2021年5月3日

車~半導体製造用電線まで繁忙


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φ0.08㎜導体が好調 一部で品薄 増産図る企業も

自動車や工作機械、搬送装置、半導体、センサー関連のFA・ロボットを含む各種電線ケーブルや導体・細線の需要が好調に推移している。これを取り扱う電線メーカーや導体・細線メーカー、問屋によって、受注の温度差はあるものの、おしなべて活況。中には生産ラインがフル稼働しており、増産に動く企業もある。ただ、半導体不足などの影響もあり、楽観視できない一面もある。


インタビュー新社長に聞く OKI電線 山口英雄新社長

日沖商業(昆山)を設立 OKIグループ製品も販売へ

OKI電線の山口英雄新社長は、21年度の事業戦略について「21年度の通期連結業績も、昨年度に引き続き増収増益を目指す。まずは『ニューノーマルに対応したビジネススタイルの定着・進化』に取り組む。製造面では、20年度下期以降、繁忙な状況が続くが、納期面などにも一層きめ細やかに対応できる態勢の構築を進めていく」とした上で「当社は、中国・江蘇省昆山市に販売会社『日沖商業(昆山)有限公司』を設立し、4月1日から活動を開始した。当社の機器用電線・ケーブルやFPCのみならず、将来的にはOKIグループの製品やサービスも幅広く取り扱うことを目指す」と述べた。


日立製作所、再編を推進

日立金属売却へ 日米ファンド連合に

日立製作所は4月28日、日立金属を、米投資ファンドのベインキャピタルが軸となる日米ファンド3社連合に売却すると発表した。連合には、日本産業パートナーズ〈JIP〉(東京都千代田区)、ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ(同)の日本勢2社も参画する。


主要7部門出荷電線工業会調べ 20FY総計62.3万t(10.2%減)、74FY水準

コロナ禍 建販29・92万t(12.6%減)、11FY並み 電気機械、車は下期戻るも

電線工業会がまとめた20年度(4~2月実績および3月分推定)の銅電線主要7部門別出荷数量は、総計62万3千561㌧で前年度比10・2%減となった。これは第1次オイルショック(73年10月~74年8月)の74年度当時の水準(61万7千923㌧)となり、46年前の低さに戻った。7部門すべてが減少した。


日立金属 14%減収、損失へ

FAロボット線は増加

日立金属の21年3月期通期連結業績は、売上収益7千616億1千500万円(前年度比13・6%減)、調整後営業損失49億7千700万円(同―)、税引前当期損失505億8千800万円(同―)、親会社株主に帰属する当期損失422億8千500万円(同―)と2年連続の減収損失となった。コロナ禍によって、主力の特殊鋼など金属材料事業が自動車や航空機向けに振るわなかったのに加え、早期退職者の募集で関連費用を計上したことが響いた。




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