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2021年4月5日

VVF2心×1.6㎜で1280円高(㎞)


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塩ビコンパウンド(㎏)20~25円高騰 可塑剤は2次値上げ

塩ビ系コンパウンドメーカー大手3社(リケンテクノス、昭和化成、三菱ケミカル)が、相次いで値上げを打ち出した。値上げ幅(㎏)は、14円以上~35円以上で企業やグレードごとに異なる。うち可塑剤の2次値上げ分を含む塩ビ電線用グレードは、20円以上~25円以上となり、このアップ分をVVF2心×1・6㎜(㎞)で目付換算すると1千280円~1千600円のコスト増になる。銅価が㌧100万円前後で高止まりする中、塩ビコンパウンドの値上げは霞むが、コスト高は変わらず、相応の値上げが急務だ。


トップインタビュー 三洲電線 鈴木与志成社長

導体を通じたビジネスモデル提案 一部品薄、名証二部上場目指す

三洲電線の鈴木与志成社長は、導体受注について「昨年の晩秋~年末に自動車電線、工作機械や半導体製造装置向けFAロボットケーブル用途などが急伸し、フル操業を継続。現状は供給が間に合わない。特にφ0・08㎜導体が活況だ」とした上で業績は「コロナ禍も昨年11、12月頃に増収黒字に転換し、通期で出荷銅量は前年度比20%増となり、増収増益を目指す」と述べた。鈴木社長は「収益改善に向けメタルのワイヤー加工事業への参入など高付加価値製品への展開。さらに導体を通じたビジネスモデル提案などを行う。また、26年に名証二部への上場を目指している」意向を示した。


光協会調べ 20年度出荷11・7兆円(8%減)

価格低下でディスプレイ減少 情通伸長、5GとDC牽引

光産業技術振興協会がまとめた光産業出荷額の動向調査(20年12月~21年2月調査票回収)によると、20年度出荷額は11兆7千402億円(前年度比8・0%減)となる見通し。3年連続のマイナスとなり、09年の統計開始以来最も低い水準となる。5G投資やデータセンター(DC)などの伸長を受け、情通分野は伸びるものの、全体の4割を占めるディスプレイ・固体照明分野がテレビの価格低下などで減少し、全体ではマイナスとなる見込み。


上場11社 四大卒採用355人(16・7%減)

全体の72%技術系

人手不足感が依然として続いているものの、電線業界の採用状況は、昨年からやや変化しており、足踏み状態が継続している。


大電 新社長に豊福真一専務

山倉修一社長は会長へ

大電は3月26日、新代表取締役社長に豊福真一専務取締役が就任したと発表した。同日開催の株主総会後の取締役会で就任した。これに伴い、山倉修一前社長は取締役会長に就任した。今回の異動により、同社は経営の若返りを図る。




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