盤石な土台造り SWR/WTC 超多心の光ケーブル半年先まで受注残 次の柱、医療やCASE市場開拓へ
フジクラの伊藤雅彦社長は21年度の最重要課題に関し「事業の新陳代謝力を向上させる。今は次の段階となる選択と分散に向けて力を蓄える時で、進行中の選択と集中にしっかりと取り組み、盤石な土台を造る。(20年9月に策定した100日プランで)20年度の固定費改善効果目標を77億円としたが、現状のペースでは、82億円削減できる見込みとなり、進捗率は5割強となる」とした上で「従来の光ファイバ主体のビジネスからケーブル主体へ切り替え、収益力向上を目指す。超多心光ケーブル『WTC』は、欧米のハイパースケールDCやFTTx向けに引き合いが非常に強く、半年先まで受注がある。これに伴い、MPOコネクタも大幅に増加し、光融着機の20年度出荷台数は過去最高の水準で推移している」とし、今後は「研究開発の明確な方向性も定め、次の柱となる事業を育てる。例えば、医療や自動車のCASE市場を開拓したい」と述べた。
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