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2021年2月15・22日

大手電線メーカー4社3Q ばらつくも、業績上向く


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フジクラ、全て大増益 住友電工 一気に黒字転換

大手電線メーカー4社の20FY第3四半期連結業績が出揃った。コロナで全社が減収も、フジクラ1社のみが、構造改善のほかデジタル機器向け巣ごもり需要を取り込むなど全利益で大幅な増益となった。住友電工は、第3Q単期業績が史上最高となり、上期の赤字から全損益で黒字好転した。昭和電線は、無酸素銅や車用巻線等が健闘し、上期より減益幅を圧縮。古河電工は、第3Qに電装エレ事業が営業黒字へ転換し、上期よりも営業・経常損失額を大幅に削減した。従って、4社の第3Q業績はばらついたが、上期より上向いた。


インタビュー新社長に聞く 三鈴 中村雅一社長

香港と日本緊密化 事業性の速度向上へ

細線業界のトップベンダである三鈴の新社長に、グループ会社三鈴金属製品(東莞)の董事長であった中村雅一氏が21年1月1日付で就任した。同社は昨年以来、香港の三鈴集団(ホールディング=HD)と日本法人との関係を緊密化している。中村新社長は、「今後は、海外との連携をベースに、日本三鈴の事業性にスピード感を持たせる。また、環境に配慮した電気めっきをベースに付加価値を持たせた用途開発を強化して、収益性向上を目指す。また、新規市場開拓も積極的にチャレンジしたい」と述べた。


トップインタビュー 協電 有本典広社長

コロナ禍の変化を捉え 21FY目標 5%増収、5%超の増益 加工分野の製品にも注力

播州電機グループの総帥で、協電社長も兼ねる有本典広氏は、「コロナ禍で、仕事のやり方が変わり、リモートという選択肢も生まれた。その課題なども取引先と共有し、新たな変化の荒波を乗りきりたい」とした上で、「20FY下期は、電設需要が戻るも、市販需要が鈍い流れは、上期と同様。通期も、上期ほど減少はしないが、減収減益の見通し。また、21FY目標としては、何とか5%増収、利益面では売上高以上の伸びを図りたい。その際、市販受注を戻し、電設を伸ばす。工場などの定修工事や自動車や半導体、5GやDC案件、ロジスティックセンター案件も発生し、この需要をしっかり捕捉したい。既存製品に加え、新たに加工分野の製品に力を注ぐ」意向も示した。


エフ・エー電子 巻替装置、医療向けに好評

一連のボビン交換を完全自動化

エフ・エー電子(大阪市)は昨年、完全自動でボビン交換を行う巻替装置「WBBC―01H―AU」を開発した。医療向けケーブル・カテーテル・編組ワイヤー市場で、好評を博している。巻出しから巻姿まで一連のボビン交換作業を完全自動で行え、省力・省人化と不良率激減を実現した。


オーナンバ 新社長に木嶋忠敏専務

遠藤誠治社長は代(取)会長へ

オーナンバは5日、新社長に木嶋忠敏専務取締役管理部長が3月26日付で昇格すると発表した。これに伴い、遠藤誠治社長は、代表権のある会長に就く。




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