バックナンバー
2021年1月18日

トップインタビュー 住友電工 井上治会長


電線新聞定期購読

ご購入はこちら

北米向け増産攻勢 車用WH メキシコ増員、ミャンマー進出 光は超多心が軸、コネクタ 能力3倍3カ国生産

住友電工の井上治社長は、自動車用WHの増産計画について「コロナ禍でモロッコからアルバニアやチュニジアの工場へ社員が技術指導に行けず、東欧の生産能力アップは半年程度遅れそう。現状は工場を新設したままに近い。メキシコは北米向けの需要増に対応し、既存のWH3工場で増員する。また、ミャンマーにWHで新たに進出する予定」とした一方、光ケーブル・コネクタでも「北米のDC向け超多心光ケーブルの需要が引き続き堅調で繁忙。増産投資を横浜製作所で進めており、ケーブル化工程で、生産ラインの増設を図っている。さらに、全種類の光コネクタ生産能力の増強及び取付加工投資を進めており、光コネクタ取付加工ラインなどの増強と増員を図る。従来、光コネクタの生産・アセンブリ加工は、国内のみだったが、ベトナムとメキシコでも20年2月から工場が稼働したため、光コネクタ生産能力は20年度上期に従来比3倍の増強となった」と語った。また、住友電工電子ワイヤーについて「リード線加工ラインの生産能力を従来比2倍に増強した」ことを明らかにした。


そこが聞きたい 川崎電線 中村新一社長

ベトナム工場 マルチ伸線機を導入 越国内の新規分野開拓へ

川崎電線の中村新一社長は、電線・ケーブル製造の主力拠点であるベトナム工場に関し「同工場の20暦年通期売上高は約12億円となり、毎年数%ずつ右肩あがりに伸びている。伸線のコストダウンと新規分野開拓に向け、伸線工場では、マルチ伸線機を1台導入する。同拠点で製造する電線類は日本向けの輸出品が多く、マルチ伸線機を導入してコストダウンに貢献できるのが大きな強みとなる。さらに、バンチャー、押出機とも21年度に増設する予定」とした上で、今後の課題は「ベトナム国内の拡販と、同国以外の進出先の検討にある。インドなど東南アジアが軸」と述べた。


関西電販アンケート

コロナで5%減収も 経費額3・3%増加へ

関西電線販売業協同組合(関西電販)は20年12月24日、20(令和2)年度販売経費アンケート結果をまとめた。これによるとコロナ禍で、20年度の1人当たり売上高は1千231万8千円で前年度比約5%減少し、1人当たりの経費が前年度比で増え、同時に経費割合もかさみ、電線流通の収益性は厳しくなりそうだ。


電線用ポリエチレン勢力図 20年(1~10月累計)

『ほぼ無風に』 ENEOS NUCトップ独走

本紙が集計した国内電線及び光ケーブル用ポリエチレン(=PE/20年1~10月累計出荷量4万6千㌧、前年同期比10%減)メーカー別シェアは、ほぼ変動がなかった。コロナ禍で電線市場は、GIGAスクール用LANケーブルや半導体製造装置用ロボット電線が堅調で、自動車用電線と光ケーブルは昨夏から上向いたが、銅量割合が高い建販電線などの減少を補えなかった。


三鈴 新社長に中村常務

鈴木前社長は(取)副会長

三鈴ホールディング(本社・香港、鈴木雅也会長)は、グループ会社の役員人事を決めた。三鈴(本社・滋賀県蒲生郡日野町)の代表取締役社長に中村雅一常務取締役が昇格し、これに伴い鈴木登与紀代表取締役社長は、三鈴の取締役副会長に就いた。




最新号案内 | 次号案内 | バックナンバー | 定期購読とご購入

Copyright(C) ktc-densen.com All rights reserved.
>