北米向け増産攻勢 車用WH メキシコ増員、ミャンマー進出 光は超多心が軸、コネクタ 能力3倍3カ国生産
住友電工の井上治社長は、自動車用WHの増産計画について「コロナ禍でモロッコからアルバニアやチュニジアの工場へ社員が技術指導に行けず、東欧の生産能力アップは半年程度遅れそう。現状は工場を新設したままに近い。メキシコは北米向けの需要増に対応し、既存のWH3工場で増員する。また、ミャンマーにWHで新たに進出する予定」とした一方、光ケーブル・コネクタでも「北米のDC向け超多心光ケーブルの需要が引き続き堅調で繁忙。増産投資を横浜製作所で進めており、ケーブル化工程で、生産ラインの増設を図っている。さらに、全種類の光コネクタ生産能力の増強及び取付加工投資を進めており、光コネクタ取付加工ラインなどの増強と増員を図る。従来、光コネクタの生産・アセンブリ加工は、国内のみだったが、ベトナムとメキシコでも20年2月から工場が稼働したため、光コネクタ生産能力は20年度上期に従来比3倍の増強となった」と語った。また、住友電工電子ワイヤーについて「リード線加工ラインの生産能力を従来比2倍に増強した」ことを明らかにした。
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