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2020年12月14日

5G、Wi-Fi6普及 DC市場も躍進


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特殊 光ケーブルコネクタ 需要増進 電力ケーブルも動く

データセンター(DC)市場が、一段と活気を帯びている。それを象徴するように、DCの建設ラッシュが千葉県印西市の千葉ニュータウンエリアで続く。中にはハイパースケールも少なくない。5Gの普及やWi―Fi6の伸展、コロナ禍によるリモートワーク増大、GIGAスクール構想などでトラフィック量が急伸していることが背景になっている。そのため光ケーブルや光コネクタに加えて、電力ケーブルの需要も動き出しそうだ。


トップインタビュー NUC 北原英一郎社長

ENEOSグループ 高付加価値 電力PEケーブル アジアシェア5割目指す シナジー発揮 トリプル増産

NUCの北原英一郎社長は「電線被覆用PE需要に追い風が吹く一方、同PEメーカーの大型設備投資は25年までないため23年以降、同PEなどの供給不足が懸念される。その中で同PEのタイムリーな増産を図りたい」とした上で、同社では「①HVDC新規設備を内製化し、増産した②セミコンは、半導電絶縁用向けに30%増産する③架橋PE絶縁材料も1系列増設し能力を倍増する」とした。また、25年頃にはアジアの高付加価値電力ケーブル市場向けで、シェア5割を目指す。「研究開発も含め一連の展開でENEOSグループの総合力も加味し、シナジー発揮に傾注する」方針も明らかにした。


今後の事業戦略 ヒロセ電機 手塚重雄執行役員

9GHz 同軸コネクタ開発に動く 電線メーカーと協業深化へ

ヒロセ電機の手塚重雄執行役員営業本部車載営業部長は、「当社自動車・モビリティ事業の20年度上期売上高は91億円(前年同期比22%減)となった。車載コネクタの売上高は、新型コロナの経済制限で抑えられていた需要の反動もあり、10月からは好調に推移している」とした上で今後の展開は「9Gの高周波に対応した同軸コネクタで、次期主力製品の開発に傾注する。高周波数化や大容量高速伝送化で、コネクタとケーブルとのマッチングが非常に重要になる。電線メーカーとの協業を一層深め、ニーズに寄り添った製品を一緒に提供していきたい」と述べた。


住友電工 20FY下期 業績を本来の水準へ

5G、DC、EV、再エネで拡大

住友電工はこのほど、20年度下期の取組み方針と22ビジョン経営計画の進捗状況を発表し、20年度通期業績見通しを売上高2兆8千億円(前年度比9・9%減)、営業利益700億円(同45・0%減)、営業利益率2・5%(同1・6減)、ROIC2・9%(同2・5減)、ROE1・0%(同3・7減)とした。自動車は需要回復によって、7月公表値から上方修正した。情報通信は円高、汎用光ファイバ価格低下、GaNデバイスの数量減、環境エネは日新・電設の上期への繰上がりにより同公表値に対し減益とした。


泉州電業 コロナで中計見直し

21年10期目標 3年先送り

泉州電業は9日、「中期経営計画」を見直すと公表した。当初の中計を打ち出した16年12月9日当時は、21年10月期(第72期)の経営数値目標として連結で売上高1千億円、経常利益50億円、ROE(株主資本利益率)6・0%以上としていた。




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