1500m深海 直流高圧ケーブル アルミキーストン導体開発 細径、軽量、占積率が向上
古河電工は、NEDOが公募した「多用途多端子直流送電システムの基盤技術開発」事業に採択され、国内初の「1千500m深海直流ケーブルの開発」を20~23FYの予定で進めている。現存の300m深海ケーブルと同等コスト(布設工法含む)が目的。1千500m深海50万V直流ケーブルの開発で、急に深くなる日本海域などのルート短縮に最適で、布設効率化が図れる。この取組は「ケーブルの細径、占積率向上、軽量化に向け、高電圧ケーブルでは国内で初めてアルミ合金導体(扇子の紙の部分の形のようなキーストーン方式)にした。また、ケーブルを海底に着底させる際に、キンク防止策などを考慮した総合的な布設工法の開発を進める」(同社・西村英一エネルギーインフラ統轄部門電力事業部門長、同社・田中秀郎エネルギーインフラ統轄部門電力事業部門技術開発部長)など最先端のノウハウを結集した。
|