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2020年12月7日

コロナ禍、電線需要に明暗


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FAロボット、情通ケーブルが伸長 連鎖し、電力線も拡大見込む

コロナ禍が続き、産業によって明暗が鮮明になってきた。「明」の部分をみると、物流や半導体産業が伸長。さらにデータセンターや5Gの市場もリンクしながら拡大し、自動車産業の回復も追い風になっている。連鎖し、各産業向けにFAロボットケーブル、光ケーブルや高周波同軸、LANケーブルの需要が上向き、自動車用WHに加え、電力ケーブル市場も拡大しそう。


トップインタビュー サンテレホン 榎本雅之社長

西日本物流センター移転 商品アイテム数3倍に拡充

サンテレホンの榎本雅之社長は「20年度上期単体業績は、売上高、営業利益ともに二桁増で増収増益となった。GIGAスクール向けLANケーブルなどの販売が好調。同需要の本格化は、20年度下期となる見込みだが、当社は、ピークにも対応できる体制をいち早く構築した。さらに今年10月、『西日本物流センター』を大阪市の西淀川区から東淀川区に移転。今後の戦略展開に伴い、扱う商品アイテム数を3倍まで拡充させた。加工能力の拡大とともに西日本地区全体に1day配送が可能となる。(数量などを)より正確に、通信用ケーブルメーカーなど仕入れ先との連携を一層深める」と述べた。


そこが聞きたい 古河電工 技術開発最前線 電力事業部門 西村英一部門長 電力事業部門 技術開発部 田中秀郎部長

1500m深海 直流高圧ケーブル アルミキーストン導体開発 細径、軽量、占積率が向上

古河電工は、NEDOが公募した「多用途多端子直流送電システムの基盤技術開発」事業に採択され、国内初の「1千500m深海直流ケーブルの開発」を20~23FYの予定で進めている。現存の300m深海ケーブルと同等コスト(布設工法含む)が目的。1千500m深海50万V直流ケーブルの開発で、急に深くなる日本海域などのルート短縮に最適で、布設効率化が図れる。この取組は「ケーブルの細径、占積率向上、軽量化に向け、高電圧ケーブルでは国内で初めてアルミ合金導体(扇子の紙の部分の形のようなキーストーン方式)にした。また、ケーブルを海底に着底させる際に、キンク防止策などを考慮した総合的な布設工法の開発を進める」(同社・西村英一エネルギーインフラ統轄部門電力事業部門長、同社・田中秀郎エネルギーインフラ統轄部門電力事業部門技術開発部長)など最先端のノウハウを結集した。


住友電工オプティフロンティア 光融着機市場、AIでトップへ

中国でも下位機種量産化 22FY目標売上高 20FY比1.5倍

住友電工オプティフロンティアは11月25日、AI搭載の新型光融着機T―72C+の初荷式を神奈川・湘南事業所で行い、250人が参加した。この30年で光融着機は、接続品質等が向上し、まるで携帯電話のように大きな変貌を遂げた。一方、同社はAIで進化と競争の常識を変えようとしている。同社の世界シェアは現状、2位。世界トップを走る日本勢でも独走を目指す。


矢崎総業 CSR 19FY売上高1・7兆円(11・9%減)

社員24.4万人(2.4%減)

矢崎総業のCSRレポート20によると、同社の19年度連結売上高は、1兆7千140億円(前年度比11・9%減)で減収となった。




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