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2020年11月23・30日

電線メーカー大手4社通期 増益はフジクラのみ


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上期の操業制限が波及 後半、一部車市場回復下支え

大手電線メーカーの21年3月期通期連結見通しが出揃った。コロナ禍の影響を受けた上期の子会社の操業制限などが響き、4社全てが減収とした。営業損益ベースでは、事業構造改革や超多心光ケーブルの販売増でフジクラのみが増益となった。新型コロナの影響度は、各社の得意品種によって異なるものの、下期にかけて自動車市場の回復を見込む点では一致した。


20FY古河電工 事業説明会

情報通信 黒字へ 通期見込み 1万心RR光ケーブルに注力

古河電工の木村隆秀・執行役員専務情通ソリューション統括部門長らは、情通事業説明会の中で18日、情通事業は20年度上期は営業損失だが、20年度通期予想は売上高1千550億円(前年度比6・9%減)、営業利益5億円(同68・8%減)と大幅減益も黒字転換するとした。


デンソー・車載EPS用MCU 平角線の製造技術が鍵

第2世代 『DDA2』 採用4車種から一層拡大へ

デンソーは、自動車のハンドル操作の力をモーターでアシストするEPS(電動パワーステアリング)用MCU(モータコントロールユニット)「DDA2(デンソーデュアルアシスト第2世代)」の本格展開を始めた。DDA2は、(20年9月時点で)20年6月発売のトヨタ新型ハリアーやほか3車種に採用され、今後も一層拡大する見込み。開発の鍵は、デンソー独自のSC(セグメントコンダクタ)巻線開発技術と巻線メーカーの平角線製造技術。同製品を製造できる巻線メーカーは世界でも少なく、その期待が大きい。


エフ・エー電子 極細線市場へ新製品投入

長尺巻物の張力制御に特化 ボンディングワイヤ・医療で高い技術評価

エフ・エー電子は、張力・速度制御技術をベースとした設備装置ベンダだ。創業者の竹本康介氏の父親が元々電子回路の制御技術に関し大学で教鞭を執っており、当時より産業界から開発協力を依頼されていた。同社は、その技術の産業界における活用を志し、竹本氏本人が完全独立系のスタートアップとして00年に立ち上げた。金属線や紙・フィルム等の長尺巻物の張力・速度制御に特化して、既にボンディングワイヤ・医療市場において高い技術評価を集める。近年は電線(極細線)市場にも新製品を投入しており、最新型伸線機として上市したのが『D3ULTUF―10DS』だ。


HCI ロボットAIラボ披露

パートナー企業など160人参集

電線製造機械とロボットSIerの両事業を展開するHCIは12日、大阪府泉大津駅前のアルザ泉大津第2棟3階内「HCI ROBOT・AI LAB」で同ラボの開設披露会を行った。当日は地元政治家や有識者、パートナー企業代表者等約160人が集まり、密を避けるため入替制の施設紹介形式となった。




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