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2020年11月9日

大手4社、コロナで明暗


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得意事業にて温度差 構造改革遂行 フジクラのみ増益

大手電線メーカー4社の21年3月期上期連結業績が出揃った。新型コロナの影響で全社が減収。営業、経常損益ではフジクラのみ構造改革、巣ごもり需要の取込みで増益となった。得意事業や品種構成などが各社異なり、コロナの影響の程度で明暗が分かれた。各社別の業績動向は次の通り。


トップインタビュー 矢崎エナジーシステム 矢﨑航社長

大変革期顧客と越える 関東圏新設含め物流戦略策定 サービスに注力、AI、IoT活用ソリューション提供

矢崎エナジーシステムの矢﨑航社長は「今後、製品のほか、サービスにも注力し顧客と一緒にAI、IoTの大変革期を乗り切りたい。その際、専門家たちも新戦力に加え、自分が事業責任者になり当社の統合基幹業務システムを刷新する。電材店など膨大な顧客データを集めAIで整理・分析し有効活用できるようにした上で、他情報と合わせて展開する。つまりモノづくりに限らず、在庫や物流なども含む高付加価値な新トータルソリューションを顧客に提供したい」と語った。また、関東エリアの物流網について「16年に神奈川県海老名市に東日本物流センターを新設して以来、千葉・野田拠点、静岡・沼津拠点の3拠点でカバーしてきた。ただ、物流量は飽和状態に近づいたため、関東エリアでの拠点新設なども含む物流戦略プランを、今期中に策定する予定」と語った。


三ッ星 滋賀工場、設立40周年

顧客との協調で新分野開拓

三ッ星の滋賀工場(滋賀県甲賀市)は10月28日、設立40周年を迎えた。昨年、創業100周年となった同社は、最近、「開発志向型企業」を標榜し、新製品の用途開発に注力している。コロナ禍によって記念式典は21年以降に延期となったが、滋賀工場は同社の戦略ハブとして活気づいている。


昭和電線 国内通信線事業を再編

青森の解散で3拠点へ

昭和電線ホールディングスは4日、メタル・光通信ケーブル事業の国内拠点を22年3月末を目処に再編すると発表した。


住友電工 19%減収、経常損失

車用WHが大幅減少

住友電工の21年3月期上期連結業績は、売上高は、1兆2千392億8千700万円(前年同期比18・7%減)、営業損失は114億1千400万円(同―)、経常損失は240億4千300万円(同―)、四半期純損失418億7千200万円(同―)となった。




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