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2020年10月12日

住友電工 3芯直流深海ケーブルに注力


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洋上風力拡大など見据え 低コストで水深500m級 電線の海底敷設必要

住友電工は、3芯深海直流ケーブルの研究開発に取り組んでいる。これは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した20FY「多用途多端子直流送電システムの基盤技術開発」に伴う「直流深海ケーブルの開発」に採択されたもの。19年4月に施行した再エネ海域利用法によって、日本近海で進む洋上風力導入拡大などを見据え、水深500m級の深海域に適した「3芯深海直流ケーブル」と関連技術を開発するのが主眼。その際に従来の「水深300m級深海ケーブル」と同等コストで生産し、敷設することがテーマだ。


古河電工 エセックス・フルカワ始動

世界でEV平角巻線拡販ヘ

古河電工は1日、太物巻線事業などをエセックス・フルカワ・マグネットワイヤに譲渡したと発表した。同日付で国内太物巻線事業等の、エセックス古河マグネットワイヤジャパンへの承継も完了。これにより、日本を含む製造14拠点、巻線の年産24万㌧、グローバルシェア17%(推定)の新グローバル供給体制がスタートした。耐高電圧平角巻線HVWWなどを主軸に、グローバルで拡大するEVなど電動車向け需要などを取り込む。


マイクロディア&サイカワ 電線用製造機械、性能が向上

荒引伸線機、低騒音に 高耐久性クロスヘッド

深瀬商事が輸入代行業務を行うスイス・マイクロディア社製「フッ素樹脂用新型クロスヘッド」と、サイカワが開発した「各軸単独駆動方式・新型荒引伸線機」が、電線メーカーの製造エンジニアから注目されている。電線ケーブルの生産工程での役割が、双方のマシンとも丸っきり異なる。しかし、使い勝手、高生産性や高品質・安定性などの点では一致した。


海外電線メーカー11社 20暦年上期連結業績

増収増益はNKTのみ 風力堅調も建販、車低調 コロナ禍 操業停止響く

主な海外電線メーカー主要11社の20暦年中間連結業績が出揃った。増収は11社中、コムスコープ、NKT、YOFCの3社となり、EBITDAまたは営業利益ベースでは、増益はNKT、アプティブ、華新麗華の3社にとどまった。欧州の陸上・洋上風力向け超高圧ケーブルやデータセンター向けが堅調に推移する一方、新型コロナによる操業停止などが響き、欧米向け建販用ケーブル、自動車用WH、光ファイバ・ケーブルが減少した。


JEITA 5Gコンソーシアム設立

電線メーカーも多数参加

電子情報技術産業協会(JEITA)は9月24日、5G利活用型社会デザインコンソーシアムを設立したと発表した。ユーザー目線から5Gの活用方法を模索する。このコンソーシアムは、古河電工、矢崎エナジーシステム、フジクラ、日本製線、潤工社、沖電気工業、三菱電線などの電線メーカーも会員となった。




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