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2020年10月5日

高周波同軸市場が急拡大へ


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5G用基地局 22年3月まで12万局新設 電線メーカーも繁忙へ

携帯電話基地局用高周波同軸ケーブル市場が、大きく拡大しそうになってきた。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社が、5G向け携帯電話基地局整備に積極的に動き出し、3社合計で21年6月までに3万局、22年3月までに12万局の基地局を新設するためだ。さらに楽天が、5Gを含む携帯電話の基地局整備向けに、26年までに8千億円を投じる計画を打ち出したことも追い風になる。一方、高周波同軸の主力メーカーは、フジクラ・ダイヤケーブルなど3社程度に限られ、今後、この市場は繁忙になる見通し。


トップインタビュー 昭和電線CS 川瀬幸雄社長

SFCC連携強化 第3Qから販促策軌道へ 3品種、IOTで在庫最適化へ

昭和電線ケーブルシステムの川瀬幸雄社長は、「19年度は、建販用の汎用電線、サイコネックスなど電力関連製品の出荷量は伸びた」とした上で「特に建販市場は、将来的には縮小されるとするなか、いかにシェアを維持していくかが重要。営業面では、販社のSFCCとユーザー目線で販促展開にしっかりと取組み、その体制を第3Qから軌道に乗せたい。茨城工場はIoT化に取り組んでおり、建販3品種の在庫管理を行うSFCCと連携し、生産から在庫管理、出荷まで最適化を図る。当社は21年に向け、20年はジャンプに向けたホップの段階にあり、選択と集中の道筋をしっかりと立てる」と述べた。


NUC 直流・超高圧CVケーブル用『架橋PE設備』新設

7月から商用生産 高い空間電荷特性 交流電線押出マシンに対応

電線用ポリエチレンメーカー国内トップのNUCは9月28日、超高圧・直流(HVDC)電力CVケーブルの絶縁用途に使用される架橋ポリエチレン(PE)コンパウンドの新たな専用生産設備が完成し、7月から商用生産を開始していることを明らかにした。既に今回の新規専用設備で製品化した新グレードコンパウンドのサンプル出荷をスタートしている。HVDC電力CVケーブル向け絶縁用架橋PEコンパウンド専用生産設備の設置は、国内で初めて。国内はもちろん海外もターゲット市場になる。


昭和電線HD、嘉興昭和機電

中国・機器電線用WH子会社 16億円投じ、生産能力2.5倍へ

昭和電線ホールディングスは1日、機器用電線ケーブルのワイヤーハーネス(WH)事業の中国拠点拡大に向けて、現地の連結子会社である「嘉興昭和機電有限公司」の新工場建設のために投資すると発表した。


東特電線 高周波IC計測治具開発

400Gイーサ伝送用検査向け

東京特殊電線は9月30日、400Gイーサネット(56Gbps)の伝送検査に最適な高周波IC計測冶具を開発し、ICメーカー向けに販売を開始したと発表した。生産は長野県の上田事業所で行う。




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