商習慣改善3、4合目 付加価値の向上に向け 自主行動計画の周知・啓発へ 中堅中小会員の声 反映する仕組を
電線工業会の井上治(住友電工社長)会長は「コロナ禍による緊急事態宣言の解除後、徐々に経済活動が再開。早期の電線ケーブル需要の回復に期待している」としたうえで、4つの重点活動テーマ(①環境問題、②中堅中小企業の支援、③グローバル化対応、④商慣習の改善)を推進するとし、うち②中堅中小企業の支援については「中堅中小会員の声をくみ上げる仕組みを作りたい。また、引き続き研修セミナー開催やJECTECと連携し技術・技能継承支援研修などの充実に努める」とした。④商慣習の改善では「現状、3~4合目だ。業界全体での活動は、コンプライアンス上、問題があり、会員各社が顧客と個別に交渉する状況である。当会は、昨年需要家団体に発信した電線の輸送費高騰等に関する要請、今年3月に発信した適正取引の推進と生産性、付加価値向上に向けた自主行動の計画の周知・啓発活動を推進する。改善状況を定量的に把握し、ゴールを明確にした施策検討する」と述べた。
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