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2020年7月20・27日

LANケーブル大手3社、フル稼働


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LANケーブル大手3社、フル稼働

国内LAN用UTPケーブル市場は、活況を呈している。国内UTPケーブルメーカー大手3社がフル稼働を継続しているが、それでも需要に供給が追いつかず、通信工事会社などのユーザーは欧米のLANケーブルメーカーからも調達しているほどだ。全国小・中・高校等にLANを整備するGIGAスクール向け需要の急増が背景になっている。対象品種の主力はCAT6A。通信工事会社等のユーザー、問屋、電線メーカーなど業界筋の見方を総合すると、この繁忙は20年度末ごろまでは継続しそうだ。


インタビュー新社長に聞く 行田電線 行田史朗社長

23年の目標創業100周年 総売上320億円 営業益7% 滋賀工場拡張10000万坪にカンボジア増員

行田電線の行田史朗・新社長は、「上期に受けたコロナの影響を、下期に挽回したい」としたうえで「商社機能を付加した『超メーカー』としての展開を一段と強化するなどの中期経営計画『超メーカー・グローバル革新企業(テーマ)』を策定し、中計最終23年の創業100周年にはグローバル連結売上高320億円、営業利益率7%を目指す」と語った。また、行田社長は「①高付加価値な特殊用途の新製品・電線ケーブルを開発し、今秋からサンプル出荷することや②滋賀工場の隣接地4千坪を取得して双方合わせ1万坪に拡張し、場合により新工場の建設もあり得る」と述べた。さらに中国や東南アジアの海外最適地生産の詳細も明らかにした。


トップインタビュー OCC 伊藤友一社長

20FY設備投資 省人化へ10数億円超 好調光海底線 5G等で加速

OCCの伊藤友一社長は、「光海底線(ケーブル)ラインがフル稼働となり、19FYは売上高226億円(前年度比43・0%増)、営業利益18億円(同207%増)と大幅な増収増益に好転した。10億円超を設備投資し、光海底線の年産能力は従来比4割増え3万㎞になった。20FYは光海底線が伸長し数%増収ながら、設備投資と製品価格の低下などで営業損益で微減益になる見通し。省人化向け20FY設備投資は、19FY超の十数億円以上」とした。また、現状、情通量が伸長する中「コロナ禍で在宅勤務が増え、GIGAスクール構想が進みそう。さらに5G、6G整備が世界的に普及しAI、IoT活用が本格化すれば、情通量は格段に増えるだろう。従って中期的にも、光海底線の需要が一段と伸びることに期待したい」と語った。


電線新聞『夏期電線メーカー流通アンケート』調査

影響が大きい非常に大きい メーカー84% 終息は流通5割「来春~夏」

コロナ禍の状況下、20年度電線ケーブルの受注、生産面で「非常に影響が大きい」あるいは「影響が大きい」と回答したのは、電線メーカーでは全体の84・0%、電線問屋・流通では75・0%を占め、国内電線業界は大きなダメージを受けている。一方、20年度の需要分野別見通しでは、メーカーと流通とも、伸びるのはダントツ通信のみで、他の分野は比較的に期待が薄い―そうしたことが、本紙・夏期電線メーカー流通アンケートで分かった。(有効回答は電線メーカー52社、流通24社)


三ッ星 AI溶接ケーブル上市 

同社比50%軽量化

三ッ星(本社・大阪市中央区)は8月より新製品のアルミ溶接用ケーブル「AL―WCT」の販売を開始する。




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