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2020年5月25日

上場・中堅電線7社 全社黒字も営業減益5社


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20FY業績 米中摩擦など逆風 コロナも微妙に響く

中堅電線メーカー7社の19年度通期連結業績(一部2月期、暦年通期など)は、総じて鈍化した。営業損益で増益は東特電線とJMACSの2社。経常増益は東特電線とJMACS、オーナンバの3社になった。増収はタツタ電線、JMACSとカナレ電線の3社に留まり、「減収減益」が3社となった。建販電線の需要は堅調だったが、米中摩擦の影響に加え、新型コロナが微妙に響きアゲンストの風が吹きすさぶ。各社の主な内容は次の通り。


財務省調べ通関実績

機器用、電力ケーブル減少 中国向け弱含み

財務省がまとめた電線輸出通関実績によると、19年度(19年4~20年3月)は11万2千150トン(前年度比7.8減)となった。スポット需要が発生した光ケーブル、アルミ線が伸びたものの、電力ケーブルや中国向け1kw以下の機器用電線が減少した。


住友電工 新代表取締役専務(取)へ

西村陽専務と羽藤秀雄専務

住友電工は19日、新任代表取締役の就任を内定した。
西村陽専務取締役情報通信事業本部長は、専務取締役(代表取締役)研究開発本部長に就任する予定。
羽藤秀雄専務取締役新規事業開発本部長兼自動車事業本部副本部長は、専務取締役(代表取締役)新規事業開発本部長自動車事業本部副本部長に就任する予定。


古河電工 8%減収、経常42%減

車用WH、光ファイバ減少

古河電工の20年3月期通期連結業績は、売上高9千144億3千900万円(前年度比7.8%減)、営業利益235億6千500万円(同42.3%減)、経常利益227億7千100万円(同41.7%減)、当期純利益176億3千900万円(同39.4%減)で減収減益となった。


住友電工 2.2%減収、経常23%減

WH売上高は史上最高

住友電工の20年3月期通期連結業績は、売上高3兆1千700万円(前年度比2.2%減)、営業利益1千272億1千600万円(同23.5%減)、経常利益1千304億9千800万円(同30.8%減)、当期純利益727億2千万円(同38.4%減)と減収、大幅減益になった。
売上高は、自動車用ワイヤーハーネス(WH)が史上最高となり、光アクセス網機器や光電子デバイス等が伸長したものの、スマホ需要の減少、光ファイバ・ケーブルの価格低下や円高、銅価格下落の影響に加え、第4Qに入り新型コロナによって需要が減速したのが響いた。




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