適正価格を継続
20年6月期 通期見込み 売上873億円(4%減)も増益 建販再編で過当競争避け利益体質重視
矢崎エナジーシステムの河合良修執行役員電線事業部長は、電線事業部(非連結)の20年6月期(19年7月~20年6月)の通期業績見通しについて「通期売上高は銅ベースの下落で873億円(前年度比4%減)だが、利益面では増益を見込む。販売価格は安定しており、顧客第一を主眼としながら今後も無理な販売に走らずに適正価格を継続する。上期は前年同期と今年度の計画を上回るペースだが、新型肺炎と銅価の影響で、残りの数カ月で売上高や収益等が変動する可能性があり、楽観視できない」と述べたうえで、次期計画は「電線の出荷量のもいを追わず、コストや物流費等を含めた適正利益の確保を重視し、販促戦略や生産プランを組む方針は変わらない」と述べた。建販市場再編に対しても「他社との過当競争を避けて、利益体質を重視し、『矢崎らしい営業』スタイルでいく」とした。」
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