自動車のトップ技術創出
コンペでの差別化製品のへ傾注 サイバー空間開発、実車並み精度を実現
住友電工・自動車新領域研究開発センター(AAC)の藤川裕之センター長は、取材のなかで「AACは、住友電装やオーネット研向けに5年、10年先の技術開発やトップ技術の創出と先行要素技術開発、さらに巻線などのその他の事業部門等から依頼を受けた自動車分野の研究開発も実施。特に先行要素技術開発では、コンペで差別化できるものも手掛けている」とした上で「当社はデジタルツインという仮想空間を用い、自動運転等の次世代車用システムを開発した。工場や製品等の現実世界の出来事を、仮想空間にリアルタイムに再現する手法。仮想モデルで検証精度を高め、初期開発を進めることで試作工数・コストの低減、顧客への早期提案を達成。そうした開発の一例として実車で自動駐車後の停止位置の誤差を検証した結果、シミュレーション結果と同等レベルの精度を実現できた」と語った。
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