改革、これからが本番
建設電販 シェアより、適正な収益力の向上図る
昭和&古河5工場の生産品目再編にも着手
昭和電線ホールディングス(HD)の長谷川隆代社長は共同取材の中で、「建設・電販向け汎用電線事業はシェアではなく、適正な収益力の向上を図る。古河電工の知見を合わせ、業務の標準化やシステム化を進める。そのため昭和電線ケーブルシステム(CS社)に加え、冨士電線などグループ全体で、新たな電線物流の取り組みを進めている。SFCCブランドの製品は、両社グループの5工場で生産し、配送距離や製造コストなどを鑑み工場ごとの生産品目再編にも着手することになるだろう。巻線は成長が見込まれ品質力が生かせる車載市場向けにかじを切る。巻線の製造を1社に集約し一気通貫でスピード感ある態勢を整えた。国内子会社のダイジは解散する方針だが、決してハーネス事業をやめるわけではない」とした上で、改革について「建販事業等の改革に着手してきたが、まだ道半ば。昭和電線グループの企業価値向上を図っていく、これからが本番と考えている」とした。
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