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2020年2月3日

トップインタビュー 昭和電線HD 長谷川隆代社長


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改革、これからが本番
建設電販 シェアより、適正な収益力の向上図る
昭和&古河5工場の生産品目再編にも着手

昭和電線ホールディングス(HD)の長谷川隆代社長は共同取材の中で、「建設・電販向け汎用電線事業はシェアではなく、適正な収益力の向上を図る。古河電工の知見を合わせ、業務の標準化やシステム化を進める。そのため昭和電線ケーブルシステム(CS社)に加え、冨士電線などグループ全体で、新たな電線物流の取り組みを進めている。SFCCブランドの製品は、両社グループの5工場で生産し、配送距離や製造コストなどを鑑み工場ごとの生産品目再編にも着手することになるだろう。巻線は成長が見込まれ品質力が生かせる車載市場向けにかじを切る。巻線の製造を1社に集約し一気通貫でスピード感ある態勢を整えた。国内子会社のダイジは解散する方針だが、決してハーネス事業をやめるわけではない」とした上で、改革について「建販事業等の改革に着手してきたが、まだ道半ば。昭和電線グループの企業価値向上を図っていく、これからが本番と考えている」とした。


きんでん 営業利益23%増

情通・商業施設等で需要増

きんでんの20年3月期第3四半期(4月~12月)の連結業績は、完成工事高3千835億5千100万円(前年同期比15.8%増)、営業利益248億3千700万円(同23.4%増)、経常利益267億9千400万円(同20.6%増)、当期純利益189億8千万円(同30.2%増)となり、大幅な増収増益となった。民間設備投資は緩やかな増加傾向で推移した。


日立金属 14%減少、調整後営益72%減

医療用ケーブルは伸長

日立金属の20年3月期第3四半期連結業績は、売上収益6千709億6千300万円(前年同期比13.5%減)、調整後営業利益118億2千100万円(同72.4%減)、営業損失347億800万円(同-)、税引前四半期損失357億4千600万円(同-)、四半期損失407億9千500万円(同-)となった。磁性材料・パワーエレクトロニクスで減損損失を計上した。
売上収益の減少要因をみると、自動車関連313億円、FA・半導体・スマホ関連102億円、為替123億円、原材料価格スライド188億円、構造改革による減少208億円となった。


フジクラ 60GHzミリ波無線モジュール

サンプル出荷、5G構築へ貢献

フジクラは1月27日、バックホール向け機器やアクセスポイントなど用「60GHzミリ波無線通信モジュール」のサンプル出荷を開始したと発表した。同社はこのモジュールを含む高周波対応製品を提供し、5G需要の取り込みを図る。


葛生鐵工所 静音、かご型撚線機

リーズナブル価格展開

葛生鐵工所(埼玉県川口市飯原町1、葛生誠一郎:社長)は、「かご型撚線機」、「横式かご型撚線機」と「立型12ボビン式撚線機」3機種を本格展開を実施しており、電線メーカーなどのユーザーから引き合いが増えている。3機種ともリーズナブルな販売価格で展開しており、大きなセールスポイントの一つになっている。
「かご型撚線機」は、介在が多く、パワフルなマシンで高品質の撚線を製品化でき、しかも労働環境を考慮して駆動音が静かなのが、大きな特長となっている。同機の駆動部においてベークライトと硬質ナイロン、S45Cをギヤーに混合で用いたことによって静音を実現した。ボビンサイズは、Φ800mm×巻き幅500mm。
「横式かご型撚線機」は、堅牢で安定型であり、大スプール取り付けが可能なうえ、高速タイプながらも操作が簡単な機種。撚り戻しは、ギヤー式かクランク式のいずれかを自由に選択できるように設計されている。ボビンサイズはΦ300mm×巻き幅400mmとなった。
一方、「立型12ボビン式撚線機」は、大型ボビンサイズ取り付けが可能な立型撚線機のレギュラー格。電線業界の製造現場では、数多く、活躍を続けている。




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