情通市場にグループ一丸で対応
洋上風力など電力向け存在感が大切 5Gや自動車等、開発投資緩めれば成長の機会逸する
古河電工の小林敬一社長は共同取材で「光ファイバなどの情通製品は、高付加価値製品を軸に、事業展開し、データセンターやCATV、放送、キャリア市場向けなど様々な顧客ニーズに応じ、古河グループ一丸で需要を捕捉する。5Gは、ローカル5Gから需要が動き、そこから手を打っていく」と積極的に語った。洋上風力発電では「当社の浮体式ケーブル事業が、発電機メーカーや施主等から安心だと言われ信頼され、存在が認知されることが大事」と述べた。また、中計の最終の20年度営業利益目標は、「経営環境が良好な時点で400億円以上から、500億円以上に引き上げた。現状、事業が厳しいものの当初目標は、何とか死守したい。一方、5G分野の伸展や自動車産業の技術革新に沿った開発投資を緩めれば将来、成長する機会を逸する。先行投資は情勢を睨みながら適切に行う」と述べた。また、同社事業の再編については、「19年で完了していない」とした。
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