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2020年1月13日

トップインタビュー 住友電工 井上治社長


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WHシェア世界No.1、2ポイント増狙う
欧州53万V直流大案件、ジョインター増やし需要捕捉へ
車用WH1万人を増員、平角線は3倍に増産

住友電工の井上治社長は、「北海~ドイツ南部等を結ぶ直流52.5万V陸上CVケーブル等の案件が複数ある。一連の案件は相当大規模で、技術対応できるのは(当社含め)世界で4社程度。当社は、みなと工場(日立市)に超高圧ケーブル設備を新設するなどコスト競争力向上を図った。同時にジョインター育成センターの開設を進めるなど、一連の需要捕捉に動いている」と述べた。また、井上社長は「自動車WH市場で当社シェアは、22%で世界No.1。さらに22FYには18FY比2ポイント増の24%を目指す。WH受注増に応じこの2年、全世界で毎年約1万人ずつ増員し、加えて東南アジア、北アフリカ、メキシコ等の新拠点立ち上げで20FYも約1万人ほど増えそう」とした。同社は、自動車の電動化に向け平角巻線の増産を中国やタイで進めており、22年頃には全体の同生産能力は、現状の3倍になる見込み。


電線6団体 賀詞交歓会

電線関連6団体共催の新年賀詞交歓会が7日、東京・平河町の都市センターホテルで開催され、業界関係者約400人が参集した。
壇上、小林敬一・日本電線工業会会長(古河電工社長)は挨拶のなかで、工業会が掲げる4つの重点活動テーマのうち、商慣習の改善について触れ、「電線取引適正化の基本理念『収支相償』の原則、取引条件明確化の重要性と独占禁止法をはじめとする法令遵守の重要性の周知啓発活動、取引適正化活動フォローアップでの会員の要望に基づいて、電線需要家団体に電線ケーブルの輸送に関する課題の理解と協力を求める要請を発信した。商慣習の改善は、一朝一夕で実現できるものではない。今後も粘り強く、一歩ずつ進めていく」と語った。


関西電販アンケート

建販好調で4.9%増収 人件費減も配送高

関西電線販売業協同組合(関西電販)が19年12月23日に発表した「19年度販売経費アンケート」によると、売上高に占める電線類の比率は昨年に引き続き70%以上の水準を維持した。建設電販部門が比較的好調に推移したのもあってか一人あたりの売上高は前年度対比で4.9%増加した。増収にもかかわらず一人あたりの経費額は同1.8%減少した。


ユニテックJ  23%節電し、高吐出

ROEX押出技術

本紙・電線新聞は「第19回ワイヤ20欧州電線・光事情視察団」を3月24日~4月2日の日程で「欧州電線・光業界の最新事情を探る」をテーマに派遣する。一行は独・デュッセルドルフの世界最大のワイヤー・ショーを軸に、欧州3カ国の機械メーカー4社(フィンランド・マイファ、同・ネクストロム、オーストリア・ローゼンタール、伊・サンプ)を見学する。いずれも押出・伸線・光ファイバ製造装置では世界トップ企業ばかり。1回目は同・ローゼンダール社(国内代理店:ユニテックジャパン)の見所を紹介する。


フジクラ V溝の現地交換実現

多心光融着機90R

フジクラは7日、新型多心光融着機90Rシリーズの販売を1月から開始したと発表した。
ラインネップは、光ファイバ4心、12心、16心にそれぞれ対応する3機種になった。
同製品のV溝ユニットは電極棒と一体となっており、ユーザーが現地で交換できる。取り外し、スペアの取り付けも簡単。これにより、融着で気化したガラス粒子の固着による接続損失の発生時にも短時間でV溝を交換できる。
また、従来機の優れた機能を継承しており、リアルタイムの放電強度校正で安定した接続損失やカッタ、多芯ストリッパとの無線連携を実現した。
さらに、被覆径200㎛及び250㎛のスパイダーウェブリボンを、特別なアクセサリを用いずに、融着接続できる。




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