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2019年4月29日

建販案件が目白押し


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物流費分の値上げ急務 健全な事業存続に向け

建販需要が活発に動き出した。業界筋からは「このままだと19年度は、エコ電線をはじめ、建販電線の供給がタイトになることも懸念される」とした声が出始めた。五輪需要は呼び水に過ぎず、最大要因は、都市再開発案件と特区絡みの東京・都市再生プロジェクト、それにインバウンド関連のホテル建設やリニア中央新幹線案件や風力発電向けなど、需要が目白押しにあるためだ。そうした需要は20年度以降も続く見通し。一方、「この時期こそ、物流費アップや適正利益の確保が必要だ」として値戻しを行う企業が増えた。


インタビュー新社長に聞く タツタ立井電線 髙橋康彦社長

特長はワンストップ生産 三位一体でシナジー発揮

タツタ立井電線の髙橋靖彦・新社長(兼タツタ電線取締役常務執行役員機器用電線事業本部長)は「製品をワンストップで生産できるのが当社の強みだ。(同じタツタ電線傘下の)中国電線と中国・常州拓自達恰依納(常州タツタ)も、それぞれ特長がある。この3社を軸に、タツタ電線グループの機器用電線事業全体でシナジーを出す。いわば三位一体の戦略を推進する」としたうえで「技術陣を当社に集中し増員させ、ニーズに即した開発態勢を整え、高付加価値な高力ケーブルなどをメインに、新製品やカスタム製品を増やす。同時に当社ブランドの浸透を行う。また、市場は中国の方が大きいために、常州タツタの事業にも一層注力する」との述べた。


電線メーカー 工場訪問レビュー③
独・イグス ケーブル事業グローバルで好調

18暦年売上 1.5億€(18%増) 産業用イーサネットに傾注

【独ケルン発】独・イグスのケーブル事業部門は好調に推移している。ケーブル部門の18暦年業績は、売上高1.5億ユーロ(前年比18%増)全ケーブル生産長9千400万kmとなった。好調を支えるのは、コンパウンドの開発力。モーションプラスチックメーカーである同社は、可動ケーブルを製造しており、外部シースと撚り線に大きな特長がある。今後、産業用イーサネットの需要増加に対応し、25暦年売上高5億ユーロ(同3.5倍)を目指す。


独製・静電塗布装置 東邦インターN社
電線シース剥離が簡単に

低コスト、品質均一で安全 線速3倍、多芯にも最適

東邦インターナショルは、独・ロルフシュリット社製「静電塗布装置」の本格展開を開始した。
これは静電気で電線ケーブルの表面にタルクなどのパウダーを塗布する電線製造マシン。パウダーを高速・低コストかつ均一・高品質で、安全・飛び散らさずに建販電線に塗布する。こうした工事用汎用電線等の品種で皮剥き・ストリップやコネクタ付け端末加工作業が、楽に簡単に行えるため、引き合いや採用実績が増えている。
「静電塗布装置に適応するのは、単心電線ケーブルに限らず、多芯の電線ケーブルにも最適だ。つまり様々な電線ケーブル製造設備向けに活用できる。電線ケーブル径Φは最大で110mm、帯は最大200mm、最大ラインスピードは毎分1千200mが可能だ。30mm径Φの電線でラインスピードは毎分450mとなり、他の方式の塗布装置に比べ塗布品質が高く、高線速を達成した。従来方式の機種に比較し、このラインスピードは最大3倍まで実現した」(ロルフシュリット社H ・ハイネン社長)という。


電線工業会調べ主要7部門出荷

2月総計5.67万t(1.9%増)、連続伸長
建販2.76万t 6.2%増 電気機械は低調続く

電線工業会がまとめた銅電線主要7部門別出荷数量の2月分実績及び3月分推定によれば、2月分実績は、主力の建設電販や自動車部門等に支えられ、総計は5万6千706トンで前年同月比1.9%増と2カ月連続で増加した。
また、 光ファイバケーブルを含む光製品は、国内は同14.9%増加したうえ、主役の輸出が317.8万kmCで同1.4%増加し、総計は372.6万kmCで同3.1%増と好調で、3カ月連続して伸びた。
一方、3月の銅電線の出荷推定では、建設電販が好調なものの、自動車が微増に留まり、電力、電気機械と通信が前年を割り込んで、総計では5.93万トンで高アベレージも同0.2%減少する見通しとなった。




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