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2019年4月22日

大活躍する海外電線メーカー


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世界ニッチトップの中堅が大半 特長は高付加価値製品

海外電線メーカーで日本に拠点を構える主立った企業は、おおよそ20社。このほとんどが、設立10年以上に達している。さらに米国・コーニングや韓国・LS電線、独・レオーニを除けば大半は、特徴的な製品や高付加価値技術力などを備えたグローバル・ニッチトップ級の中規模電線メーカー。そうした共通点があった。


トップインタビュー HS&T 門田徹也社長

物流費含む適正価格へ
受注辞退の決意も 4月から新価格表(2~3%値上げ)

住電日立ケーブル(HS&T)の門田徹也・社長は「19FYは東京五輪の需要に工期ズレした再開発案件が重なり、建販電線の供給が、非常にタイトになるだろう。数値では電工会の19FY出荷銅量見通し34.2万トンを上回り35万トン超になる可能性もあるためだ。当社の19FYは出荷7万トン(前年度比7.7%増)で増収増益を見込む」としたうえで、また、増税仮需等も考えられ「供給や物流での混乱が懸念される。顧客と相談し難局を乗り切りたい。それには物流経費を含む適正価格が大前提で、受注辞退もやむなしとの方針で価格改善に取り組む。4月1日から、価格表の改訂を推進。顧客に個別交渉で物流維持費の価格転嫁を進めており、是非理解を賜りたい」と強調した。


大和化学工業 火災時、電線シースを木炭のように炭化

煙、ススなく、V-O達成
燐窒素系 難燃剤料 超強炭フランCMシリーズ

大和化学工業(大阪市東淀川区上新庄3の1の11)は、電線業界向けに樹脂を木炭のように炭化させるリン窒素系難燃剤「超強炭化フランCMシリーズ」の本格展開を開始した。これを用いることで火災時の電線ケーブルは、安全の障害となる「溶融滴下しない」ため、電線外部シース用のコンパウンドが焦げるだけで済み、その安全性を確保できそう。今後、電線メーカーなどからフランCMは、関心を集めそうだ。


電線メーカー 工場訪問レビュー②
イグス本社ケルン工場 敷地面積9万m2、ケーブル試験機65台

世界の品質検査を担う 自動化で流通フロー管理

独・イグス本社のケルン工場は、FA・ロボット電線ケーブル加工、同ケーブル保護管、工作機械や自動車部品のベアリング等の製造・開発、品質管理を坦い、高稼働率で推移している。同ケーブルの試験機は約65台あり、800品種のケーブルを評価する。同社の組立加工、販売拠点は世界35カ国にあり、全拠点で製品の品質を均一にするため、同工場は品質検査の役割を果たす。さらに、欧州で進む自動化のモデル工場となっている。


JPCA需要予測 日系基板メーカー18CY生産1.5兆円(3%減)

海外生産額8500億円(8%減) スマホ向けFPC減少

電子回路工業会(JPCA)がまとめた電子回路業界の生産見通しによると、18暦年の電子回路基板の日系企業の国内外総生産額は、1兆4千996億円(前年比2. 6%減)で前年から一転して減産に転じた。
国内生産は6千474億円(同5.2%増)で堅調に推移したが、海外生産は8千522億円(同7.8%減)で減少した。主因は、スマホの需要減少によるFPCの一時的な生産調整による。
海外生産を品種別にみるとマイナスは6品種中FPCのみ。ただ、全体に占めるウェイトが高いFPCが5千269憶円(同16.3%減)で大幅に減少したため、海外生産全体では、前年を割り込んだ。
プラスは5品種。とりわけ多層プリント配線板は2千56億円(同12.1%増)で大幅な増加となった。モジュール基板は589億円(同5.6%増)となった。




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