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2019年2月25日

電線中堅7社の第3Q業績 総じて鈍化も温度差


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中国景気や配送高など影響 建販、車と医療が堅調も

電線中堅7社の18FY第3Q連結決算(一部2月期など)は、バラツキが生じた。営業損益ベースで「増収増益」2社、「売上高横バイ増益」1社、「増収減益」2社、「増収損失」と「減収減益」はそれぞれ1社となった。各社得意分野が違うが、売上では建販や医療、車向けなどが健闘。ただ、中国景気の影響、 価格競争や配送費の上昇等が利益を圧迫し、総じて厳しくなった。


トップインタビュー UACJ 石原美幸社長

経営統合から5年 組織は盤石へ 日・東南ア・北米が基軸

UACJの石原美幸新社長は、「生産と販売の両面で競争力を高め、グローバルで闘えるメーカーにしていく。経常統合から5年が経ち、組織として盤石な態勢が整いつつある」とし、海外戦略は「日、東ア、米が基軸。UATHは生産増強が19年6月に完了し、アルミ圧延材の年間生産量は、現状の18万トンから32万トンへ拡大する見込み。TAAは熱間・冷間圧延設備改造などの早期立ち上げに努める。米・コンステリウム社との合弁契約を昨年12月に解消したが、グローバルでは自動車ボディパネル材の供給を当面続ける。北米の仕上げラインは、日本国内からの供給も含めて検討する」と述べた。


礎電線 需要構造の変化に強い『匠の技術』

高付加価値 特注・巻線 工場拡張、20%増産 小ロット・7000品種超 短納期対応

巻線メーカーの礎電線は、需要構造が変貌する電線市場の荒波を、独自の技術力で乗り切っている。高付加価値な製品開発力と、小回りが効く特注品 ・特殊品の小ロット短納期対応製造技術で、13年度以降連続して増収増益を計上。取扱アイテム数は、汎用巻線だけで7千を超え、さらに増えている。これを四十数人の社員で仕切る。日に数多くある生産ラインの段取り替え/製造巻線の変更を、匠の技でスクラップを削減し、迅速、正確、効率的に実施。こうしないと利益がでないためだ。その同社では、さらに増産を図る。


海光電業の19FY事業戦略

適正利潤の確保に傾注
物流費高 価格転嫁を実施 売上高300億円(9%増)、増益転嫁目指す

独立系大手電線問屋である海光電業の18年度(19年1月期)通期業績は、売上高275憶円(前年度比9.1%増)と増収も減益を計上。銅価高や期末にかけての電設需要の上昇により増収になったものの、適正マージンの確保が進まず、ヤマト運輪や日本郵政などの物流費の値上げ分や切断・加工費の上昇分の価格転嫁も末達となり、減益になった。一方、同社は19年度(20年1月期)新事業方針を打ち出し、売上目標300億円を達成(前年度比6.4%増)と収益改善によって増益転換を目指す。


電線工業会調べ主要7部門別出荷

12月の総計5.67万t(1.3%減)、3カ月ぶり下降
建販2.82万t、1.1%の微増 18暦年総計69.5万t(0.6%増)

電線工業会がまとめた銅電線主要7部門別出荷数量の18年12月分実績および19年1月分推定によれば、12月分実績は、主力の建販が前年同月比で1.1%増加したものの、電気機械が中国経済の減速などで同6.8%下降したことが大きく響き、総計は5万6千743トンで同1.3%減と3カ月ぶりに前年数値を割り込んだ。また、光ファイバケーブルを含む光製品は、内需の電力とその他が減少し、国内は同13%強マイナスも、主役の輸出が344万kmCで同11.9%増加し、総計は392.8万kmCで同7.9%増と好調だった。
結果、18暦年(1~12月累計)実績では、メタル電線は建販(前年比2.1%増)、自動車(同5.0%増)、輸出(同2.7%増)の3部門が増加し、総計で69万5千447万トンで同0.6%の微増ながら2年連続で伸びた。総金額では1兆2千246億円で同7.5%増と銅価高が寄与し大きく伸長した。




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