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2018年8月20日・27日

トップインタビュー 日本電線工業会 小林敬一会長


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商慣習改善、3合目

電線工業会の小林敬一会長(古阿電工社長)は、共同取材の中で「商慣習改善に向け、登るべき山が見え、ベースキャンプが出来た。現在は3合目くらいだ。現状、取引基本契約書の事例案、取引条件確認チェックリスト案をまとめている。さらに、従来のガイドラインフォローアップアンケート調査に加え、建設電販市場で取引適正化活動状況の定量調査を行う。この次の段階で、取引適正化ガイドラインの根本精神である収支相償の考え方をさらに浸透させる。業界全体に行きわたるようにしたい」とした上で「中小・中堅メーカーの支援策は、差別化製品の開発を支援したい。技能伝承は、電線総合技術センターと連携し、研修セミナーの充実を図る。また、電線業界の情報発信力の強化を目的に電線の日として11月18日を策定した」と述べた。


インタビュー新社長に聞く OCC 伊藤友一社長

光海底線 月500km増産 18FY目標 売上150億円、営業益10億円

伊藤友一・新社長は「光海底線が今年9月~19FY上期迄は月産2千kmに上昇し繁忙になる見通し。このため18FY事業計画は売上高150億円(前年度比2.7%増)、営業利益10億円に設定した」とした上で「情報通信量の増大が進む中、海底線が多心化しフル生産するケースが増えるため、海底線の月産能力を現状2千kmから2.5千kmまで増強する」とした。さらに5GやIoT、AIの普及等で情報通信量が増え続ける情勢の中で、「海底線事業を主柱に、中期的には売上高200億円、売上高営業利益率10%を安定的に計上できることを目指す」と述べた。


HCI ロボットセンターを開設

AI技術をアピール

電線製造機械メーカーのHCI(大阪府泉大津市・奥山剛旭社長)は、来月5日に泉大津商工会議所1Fにて「HCIロボットセンター」を開設する。同センターでは、同社がパートナーシップを結ぶデンソー、安川電機、三菱電機、FANUC、川崎重工等、大手メーカー製ロボットを用いてHCIが開発したシステムをショールームに展示。体感やセミナーを交えながら、来場者にロボットシステムを紹介する。同センターは一般向けに開放される施設だが、今回の開設は一般へのロボットシステム啓蒙のみならず、南大阪エリアの企業へ向けたロボット・AIシステムの導入や業界関与及び共同発展も企図している。


HCI 全長 張力確認が可

プラネタリー型撚線機

HCIの撚線機は、独自のオンリーワン技術にこだわっており、動張力自動制御など各種機能の自動化を推進しているのが、大きな特長の一つだ。
中でも、「プラネタリー型撚線機(SP1F-Bシリーズ&SP1P-Bシリーズ)」と「ダブルツイストバンチャー型撚線機(SBP-Eシリーズ&SBC-Eシリーズ)」は、オンラインで設定仕様をフィードバック制御できる高品質と高生産性から、電線メーカーより高評価を受け、注文が急増している。
特に受注好調な「SP1F-B」は、AWG No.30より細径の被覆線を、2ケ撚りから多芯撚りまで行う集合機で、特にエレクトロニクス製品、医療機器、ロボットケーブルなどの高付加価値ケーブルの製造に最適だ。
同機はサプライボビン鍔径Φ250、ケージ回転数は6Bで220rpm、12Bで200rpmとなっている。また、撚ピッチは引取単独駆動により、タッチパネル上で設定でき、容易にオペレーションできると好評。新開発の「HCI-FP張カフィードバック制御システム」は、各ケーブル出線部に設けたロードセルより、リアルタイムで得られた動張カデータが無線通信機器を介してPLCに伝送され、回転体内のケーブル張力付与アクチュエーターを制御するシステムだ。


WTM ケーブルテーピングマシン

稼働後、張力を自動補正

イタリアの製造機械メーカー・WTM社(代理店は電材貿易)の主力製品は、 横置型のケーブルテーピングラインで、 テーピング・ラッピング・焼結各機能を備えたマシン。その最大の特長は同機に搭載した「 VISIOシステム 」と「 高精密ACサーボモーター 」。VISIOシステムは2つの高精細カメラと3つのレーザーゲージを用いて、 テープ巻きの工程をリアルタイムで高速撮影しながら、自社開発のソフトウェアを用いて作業工程の統計分析を行う。その際に、張力制御や撚りピッチ、表面粗度等にブレが生じた場合、 作動中の統計分析に基づき作業中のテープヘッドに即時フィードバックして動きを補正することで、品質と歩留り向上に貢献できる。その自動補正を可能にするため、同社は世界で唯一張力制御にACサーボモーターを採用している。 他社のテーピング張力制御はメカニカルダンサー(エアーやバネ)を使用しているが、同社は主軸部・スプーリング部のみならず張力制御ダンサー部までも高精密ACサーボモーターで駆動・卸御している。
従来、テープ巻きで2500rpm以上の高速回転域では、ヘッド部に各種の抵抗が発生する。風圧抵抗や主軸回転時に発生するメカニカルな振動、回転時の遠心力等が生み出す抵抗がテープに掛かることで、 張力が不安定となりケーブルの最終品質に多大な影響を与えることとなる。ダンサーがメカニカルの場合、最初に設定した張力が掛かるのみで、 稼動後の各種抵抗を相殺して張力を補正することが出来ない。しかし、ダンサー部含むテーピングヘッド3 箇所に独立モーターを採用することで、 稼動後に発生する各種抵抗を相殺し、 榔めて緻密な制御と高いケーブル品質を実現することを同社は可能にした。 電材貿易・山崎社長は「マシン稼動後の張力自動補正は、 世界でWTM社のみが可能な技術で、 その点は世界の大手はもちろん国内メーカーにおいても高く評価されている 」と語った。




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