バックナンバー
2018年8月13日

中堅電線7社第1Q FA電線など活況も、明暗


電線新聞定期購読

ご購入はこちら

運賃高の値戻し遅く 銅価や人件費アップも左右

中堅電線メーカー7社の第1四半期連結業績(一部は暦年ベースで上期累計、2月期決算)が出揃った。建設電販向け工事用汎用電線や医療用電線ケープル類が健闘し、FA・ロボット電線ケープルは活況であり、エレクトロニクス/機器用電線においては回復傾向にある情勢下、業績にやや明暗が発生した。各社の得意製品の達いや銅価高、物流費アップ、人件費上昇にともなう値戻しの進捗状況などが影響した。こうした中、増収増益は、平河ヒューテック1社のみに留まり、やや厳しい内容になった。


今後の事業戦略 泉州電業 西村元秀社長

21年10月期目標 経常50億円超 倉庫能力3割増+αに拡大

泉州電業の西村元秀社長は「21年10月期には連結売上高1千億円超、経常利益50億円超を目指す。FA・ロボットケーブルのWH加工は、各社フル操業を持続。需要期が長く続くようになった」とした上で、今後の事業戦略は「次は同ケーブルの営業拠点であるベトナムヘ進出する。中国はさらに事業を増やし、米、ネシアや印への進出も図りたい。また、17~19年に掛け50億円超を設備投資(土地含む)し、国内4拠点の新築移転に取り組む。具体的には①埼玉常業所、②高松支店、③大阪・吹田物流センター、④東京西営業所(八王子市)の新築移転を実施。この4拠点が稼働すると、倉庫能力は合計で現状比3割増プラスαの拡張になる」とした。


トップインタビュー 大川電商 大川弘人社長

18FY目標 新規拡販策等を推進 出荷5.8%超、増収増益

大川電商の大川弘人社長は「電設向け下期需要は、数量でエリアごとに個別に異なるが、全体的に増える見通し」とした上で「足下は安定受注を見込む製品中間材の新規受注等がある。従って当社銅量は電工会がまとめた18FY建販出荷予測前年度比5.8%増を上回り、増収増益を目指す。既存顧客別の需要見込みとニーズを前提にしたボトムアップ基本の営業目標値と経営的観点から新陳代謝を促す新規顧客の開拓・拡販を組合せ、この数値達成を図る」と述べた。また、大川社長は信頼できる従来取引先の人脈紹介等の新規顧客拡販策で安定的顧客率4%を確保した。18FYは顧客やエリア、製品の対象基準をそれぞれ、一層明確にし積極的に進める」とした。


LS電線 17暦年通期、連結・単体とも一気に好転

20%増収、営業益57%増 海外向け牽引、コスト減も寄与

韓国・LS電線の17暦年(1~12月)通期単体業績は、売上高3千194.0億円(前年比19.7%増)、営業利益102.1億円(同56.9%増)と大幅な増収増益になった。特に送電・配電ケーブル事業でコストダウンを図り収益性改善を進めたところに、海外向け売上増が寄与した。また、連結ベースでも増収増益を計上。単体、連結とも16暦年の大幅な減収減益から好転した。売上高は単体、連結いずれも15暦年を上回ったが、営業利益では双方とも僅かに届かなかった。


冨士電線 125℃耐熱LANケーブル

工場内の高温環境に最適

冨士電線は7日、125℃耐熱LANケーブル「H12ーTPCC5(S)」を開発したと発表した。18年8月より販売を開始した。
同製品は、Cat5e規格に対応した125℃耐熱LANケーブル。病院や大型倉庫、工場など過酷な高温環境下の固定配線用途で採用できる。
特長は、絶縁体にフッ素樹脂(FEP)、シースに耐熱PVCを用いており、零下20~摂氏125℃の幅広い温度に対応する点にある。同製品の対応温度範囲は、JISX5150:2016 「構内情報配線システム」で定めるLANケーブルの機械的、電気的劣化の無い温度範囲から上限温度を大きく上回る。
また、超細径・軽量化を実現し、可とう性に優れる。構造は、導体サイズAWG28(約0.3㎜)X4pで、仕上げ外径約3.7mm、概算質量20kg/km。最大配線長は40mとなった。挿入損失は、TIA規格の1.7倍以下とした。
近年、LANケーブルはオフィスビルのみでなく、病院や大型倉庫、工場等の様々な場所で使用される。とりわけ工場のIoT化などで使用範囲が広がるとともに、過酷な環境下でも使用できる、LANケーブルのニーズが高まっている。




最新号案内 | 次号案内 | バックナンバー | 定期購読とご購入

Copyright(C) ktc-densen.com All rights reserved.