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2018年4月9日

自家練り電線企業ほど値戻し急務


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PVCコンパウンド 全社値上げ
VVF2×2sp/km 1518円、価格転嫁が必要

電線用石化材料が軒並み高騰している。塩ビ、可塑剤の原料高にともなう電線用軟質塩ビコンパウンド(DINP配合)の値上げは、kg18~23円になった。仮に塩ビ系コンパウンドの値上がり分をkg22円に設定し、電線価格に換算するとVVF2×2sqでkm/1千518円のコスト高。CVV2×3.5sqでは同2千2円原価がアップする。電線メーカーは、この原料高分を価格転嫁することが急務になってきた。特に塩ビコンパウンドを自家練りする電線メーカーにとっては、影響が大きい。価格転嫁が一日でも遅れれば、収益性は一段と厳しくなる。


インタビュー新社長に聞く 三和電気工業 石井保雄社長

18FY売上高 10%増目指す 組立て・加工製品に注力

三和電気工業の石井保雄社長は「事業環境が厳しいなか、昨年の12月、社長に就任した。国内のFTTH投資が一巡し、市場規模が縮小していく情勢で、顧客のコネクタ内製化が増えており、環境が変化した」としたうえで、このような情勢下、18年度の見通しは「売上高は前年度比10%増を目指す。光コネクタ単体では全体を支えきれず、宅内(端末側)光ケーブルの中継・端末用コンセント『壁埋込光アウトレット』やMPOカセットモジュールのようなソリューション寄りのアセンブリ製品に注力する。光コネクタと周辺部品を組み合わせた製品の開発を進める」と述べた。


輸出1月分 光ケーブル8倍

露向けスポット需要が牽引

財務省がまとめた電線・ケーブルの18年1月分の輸出通関実績によると、総計は9千トン(前年同月比25.0%増)となり、3カ月ぶりで増加に転じた。主因は、光ファイバケーブルでスポット需要が発生したことによる。
品種別にみると、3品種がプラス。絶縁電線ケーブルは、5千600トン(同9.8%増)で2カ月連続の増加となった。中国が1千300トン(同19.4%増)で好調だった。同国向けのうち、1000V以下の低圧ケーブルが808トン(同23.4%増)で大幅に伸長した。名古屋税関から200トン(同22.7%増)で好調だったほか、横浜税関から94トン(同43%増)、四日市税関から98トン(同136%増)動いたのが主因となった。このほか、中近東向けも好調に推移した。要因はバーレーン向けに千葉税関から1kV以上の電力ケーブルが534トン(同46.4%増)動いたことによる。


古河電工、世界最高のコア密度 6912心の光ケーブル

細径多心ローラブルリボン

古河電工は3月30日、世界最高のコア密度で6千912心の「細径超多心ローラブルリボン光ファイバケーブル」を開発し、既に販売を開始したと発表した。細径化で各種光ネットワークの敷設が低コストで確実に進む。
これはFTTxなどの光網の整備はもちろん、データセンターなどで求められる大容量伝送用途の光ファイバケーブル。従来よりも、細い外径200㎛の光ファイバで12心ローラブルリボンを構成することによって、外径29mmの飛躍的な細径化と、6千912心という高密度化を実現した。
このケーブルを採用すれば、データセンターなどに求められる超多心光ファイバを、既存の管路(内径1.5インチ)を用いて一度に敷設することができる。また、敷設作業が簡単で効率的な光網整備が行え、工事費削減に繋がる。


フジクラ 光ファイバ MMで長距離伝送に成功

世界記録、1千45kmを達成

フジクラは5日、標準外径3モード光ファイバを開発し、毎秒159テラビット、1千45kmの伝送実験に成功したと発表した。
同ファイバは、既存設備でケーブル化が可能な標準外径(0.125mm)を実現したうえ、3モード伝搬の広帯域波長多重伝送が行える。モードにより光信号の到着時間が異なるマルチモードファイバの課題だった大容量と長距離伝送の両立を実現した。
この結果は、伝送容量と距離の積に換算すると、毎秒166ペタビットkmとなり、標準外径光ファイバにおいてのこれまでの世界記録の約2倍になる。伝送容量を確保するため348波長全てに対して16QAMという実用性の高い高密度な多値変調光信号をモード多重し、さらにMIMO処理を行い、伝送距離を1千km超まで伸ばし、大容量幹線系の通信で利用できることを示した。




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